今日は店が休みなのでフラッと近くを散歩に出かけました。
少し寄り道させて下さい。
僕は生まれてからずっと大阪の住吉区に住んでいます。
何回か引越はしましたがなぜか住吉を離れた事は
ありません。ここで有名なのは住吉大社です。
毎年お正月や夏祭りには多くの人で賑わいます。
そしてその住吉大社を中心地点とし今も変わらず人々を
乗せて走っているのが私鉄の阪堺電車、通称チンチン電車
です。
終点が北は天王寺とえびすさんで有名な恵美須町、
南は浜寺公園駅。昔平野という終着駅がありましたが今は
無くなりました。
このチンチン電車やそれぞれの駅には色んな思い出が
あるのですがまたの機会に語っていきたいと思います。
さてこのブログでの主役である愛すべき怪獣玩具と戯れて
いた時代に僕はこの沿線の安立町という駅の近くに住んで
いました。
今日はこの安立町駅近辺の思い出話をさせて下さい。
幼稚園に入る前引越をして来たのですが
前の家も近くだったので19才の時
引越するまではこの駅近辺に居たことになります。
最初の家の頃はまだ幼児だったので、近くに駄菓子屋が
ありましたがそこで覚えてるのは顔がフタになった不二家
の怪物くんペットチョコレートやロボタンの駄玩具など
でした。怪物くんのお面の周りにチョコの付いた物も
ありました。
そしてマルサン怪獣と同じく僕達を夢中にさせてくれた
5円引きブロマイドを買いに毎日のように通った「松島」
という駄菓子屋を知ったのは幼稚園に入園した頃でした。
そこは自宅から安立町へと続く道にあり、幼い僕も通う事
が出来ました。
残念ながらもう30年程前にその店はなくなりましたが今も
おじいさんやおばあさんの面影を覚えています。
不思議な事にこの歳になってもこの店は夢に出てき、
大人の僕が5円引きを引いたりしているんです。
こういうお店がなくなっていくのも寂しい事です。
もう一つ忘れられないのが松島から少し安立町に向かって
歩いた所にカステラ工場がありました。
その前を通ると何ともいえない甘い香りが強烈に漂って
きました。
その匂いは怪獣ソフビのあの匂いと共に今も忘れる事が
出来ません。
父がおみやげによく買って来てくれたのを覚えています。
その店の名物？はカステラのヘタ（パンでいう耳）を
袋詰めした物で、工場で出来たてだったそれがまたとても
甘く美味しかったこと。当時100円だったかな・・・
叶う事ではありませんが大人になった僕はタイムスリップ
し、あの安立町へと続く道を歩きながら、もう一度
カステラ工場の甘い香りを楽しみ、出来たてのカステラの
ヘタをほおばってあの日買って貰った怪獣ソフビの話を
若い頃の、今は亡き父としてみたいものです。