採血と安楽死の実習、骨折整復の見学
20XX/XX/XX
ロテーションでセンターに研修にきている4年生のブロックが朝も帰りも車で送ってくれた。
午前中はアドバイザーのミッチから習って、ゴールデンイーグル、グレイトホーンドアウルの採血の練習をした。というのも、この鳥たちは今日安楽死の予定になっていたから。ただ、今日は安楽死の日だったのか、全部で9件の安楽死。経過が良くないもの、予後が悪いものが安楽死となった。結局そのうちの3羽の安楽死を任せられた。薬を使って心臓を止め、心拍動と瞳孔散大を確認。昨日は何も触らせてもらえなかったので、これから殺さなくてはならない鳥たちを触って、とても温かかったのを覚えている。薬を投与して心臓の拍動が遅くなり、血圧が落ちることで、血管に針を刺しても採血できなくなる。
昼の時間は昨日と同様なしで、尺骨の粉砕骨折の手術を見学。執刀医はインターン2年目のアイリーンで、髄内ピンを尺骨に入れて、ESFピンを2本刺したらレントゲン撮影をして、確認が終わったら、樹脂でそれぞれのピンをつないで終了。ハイブリッド法と呼ばれるTIFという方法でした。
あと、理学療法について簡単に説明してもらった。レッドテイルドホークの尺骨骨折の症例で、骨折部位の仮骨が大きくなっていて、さらに大きくなってしまうととう骨と癒合して、翼の動きが悪くなるので、それを防ぐために、理学療法をしっかりやる必要があるらしい。
初日
20XX/XX/XX
初日から雪となった。これからは雪の季節なんだろう。
朝8時からミネソタ大学にあるラプターセンターに行き、朝のカンファレンスが終わった後に自己紹介をした。それからスタッフの人達が午前中の診察と入院鳥の検査や処置を行った。
今日は、フィーディング、輸血、麻酔、羽の汚れとり、眼の検査、一般の血液検査などを見学。眼の詳しい検査は、金曜日に眼の専門医がきて改めてみてもらう。昼間は、ミネソタの猛禽類のバイオロジー(ロリの講義)についての話をきいた。どんなワシ・タカ・フクロウ・コンドルの仲間がいて、それぞれの生態・特徴と臨床における注意事項などについて詳しい説明があった。
初診は、飢餓のバルドイーグル、とホーナー症候群の小さなフクロウ(NSOW)。
さすがにミネソタに来て間もないので、時差のせいで眠くてたまらなかった。19:45に終了。
遠くに33Fとみえるので、ほぼ0℃
バルドイーグル(ハクトウワシ)のフィーディング
MNへの移動日
200XX/XX/XX
バスとリムジンを利用して成田空港に13:00過ぎに着き、特に問題なく搭乗手続きを済ませた。
念のためにお土産も買った。
飛行機に搭乗してから離陸までに時間がかかっていた。機内ではあまり寝られず、数時間後にミネソタ州のミネアポリス・セントポール空港に着いたが、入国審査で捕まってしまった。
入国審査官に『サイトシーイング』は駄目だと言われ、詳しく説明しろと言われた。しょうがなく、ミネソタ大学にあるラプターセンターという所に研修に行くことを伝えたが、それでも簡単に納得してくれなかった。
奥の部屋に連れて行かれ、係の人が研修時間(週50時間以上:1日10時間以上で5~7日/週)が長すぎるためにいろんな人に聞いたあげく、やっと入国させてくれた。確かに週50時間以上研修をして、それが1ヵ月以上続くということになると、普通はビザが必要と考えるのが当たり前だろう。心の中の半分はやっぱりこうなったかという感じがしたため、迎えに来てくれることになっていたロジャーに申し訳ないということだけだった。
ここで問題なのが『研修』ということだが、基本的に入国の際に『スタディー』とか『ラーニング』とか言っていいのかということになる。勉強やビジネスが国内に入る理由ということになるとビザが必要となってくる。だからといって、サイトシーイングと言うとあやしまれるだろうとは当然思っていた。やっぱり1ヵ月以上は長すぎるだろう。特に日本人でミネソタに来て、なぜそんなに長期に滞在する必要があるのかは当然おかしいということになる。結果的に、滞在中に何か事故にでもあってその時に問題となっても面倒なので、時間がかかったが何とか国内に入れてくれて、その後の心配がなくなりすっきりした。
13:10に空港に到着したのに、もう15:00だった。迎えに来てくれたロジャーに、これからお世話になるマリアンの家まで車で送ってもらった。マリアンに家の説明を聞き、一緒に住んでいる人と猫たちに会った。その後、食物を買出しして、すぐに寝た。





