ここ数年、待機児童の問題がクローズアップされると、これまで保育に熱心ではなかった自治体でも首長が保育政策の優先順位をあげ、対策に躍起になっています。しかし、いくら急ピッチで保育所を新設し、定員を拡充しても限界があり、追いついていないのが現状です。
限られた財源で保育所整備にだけ投資するわけにもいかない事情もあります。特に、0歳児は子ども3人に対して保育士が1人という割合がきまっており、1人預かるコストが月に40万〜50万円ともいわれており、自治体は頭を痛めています。
さらに経済的な事情だけでなく、行政は保育を必要としている家庭を正社員で育児休暇が取得できるものと考えているふしがあり、非正規雇用労働のことが抜け落ちています。非正規雇用のほとんどが育児休業を取得できず、労働基準法で定められる産後休業8週だけで職場復帰せざるを得ません。
このような背景が0歳児保育は需要があるにもかかわらず、受け入れ枠拡大の必要性が見落とされている大きな原因です。
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保育園に入りたい!2017年版 [ 日経DUAL ] |