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The Extended

2013年にリリースされた80's 12インチ・シングル・ディスク・ガイド「The extended」。そのブログ版。以前は洋楽中心でしたが今回は邦楽を中心に、各アーティストの初12インチ・シングルを紹介していきます。何卒、よろしくお願い致します。

 

 

REBECCA/ Bottom Line (Extended Dance Remix)('85)

 

 

SIDE-A
1.Bottom Line (Extended Dance Remix)

SIDE-B
1.Love Passion (Dance Remix)
2.76th Star (Dance Remix)

全作詞:NOKKO 全作曲:土橋安騎夫 全編曲:レベッカ

 

80年代を代表するポップ・グループ、レベッカが初のオリコン1位を獲得した4枚目のアルバム『REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜』からのシングル・カットで彼ら初の12インチ・シングル。

 

リミックスを手がけるのはソニー系アーティストのレコーディング・エンジニアとして活躍した川部修久。12インチ・シングルに収録された3曲ともにドラム・サウンドを強調しイントロ、サビ、エンディングを拡張したヴァージョンになっている。おそらく当時流行していた海外アーティストの12インチ・シングルに収録されていたExtended Versionをお手本に制作したと思われる。特筆すべきところはないが、こうしたポップ・アーティストまでがExtended Versionをリリースしたという事実が12インチ・シングル(=Extended Version)がどれだけ流行っていたかを物語っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山本達彦 / Say Good-Bye , My Girl (’84)

 
「シティーポップの貴公子」と呼ばれ甘いマスクとジェントリーな歌声で人気を博していた山本達彦。彼が84年にリリースされたシングル「嘘の台詞(ダイアローグ)」。その英語詞ヴァージョン&ロング・ヴァージョンとして30000枚限定(?)でリリースされた12インチ・シングル。サウンドは時代を反映した打ち込みによるラテン・フレイヴァーのアーバン・コンテンポラリー・ダンス・チューンだ。スティーリー・ダンを想起させる彼らしいジャケットはご愛敬。
 
オリジナル・ヴァージョンはアルバム『メディテラネ』に収録された。85年には、12インチシングルヴァージョンがコンピレーション『ロング・ヴァージョン・スペシャル 12インチ・シングル・ベスト』に収録されCD化された。その後、13年にリリースされた35周年記念ベストアルバム『セレブレティー・ベスト』に収録。その後、20年にMEG-CDとして限定シングル・リリースされた。
 

 

 

森高千里 / OVERHEAT.NIGHT (EXTENDED MIX)('87)

A.OVERHEAT.NIGHT (EXTENDED MIX)

B.OVERHEAT.NIGHT (INSTRUMENTAL)

作詞:伊秩弘将 作編曲:斉藤英夫

 

87年にリリースされた森高千里のセカンド・シングル「オーヴァーヒート・ナイト」。当時ディスコ・ブームが絶頂期で歌謡界でもラテン・フリースタイル〜ユーロビートのカヴァーが大流行していた。当時まだ森高千里のキャラは確立しておらず、流行に乗った形でディスコ・マーケットを意識した歌詞と楽曲で勝負したのがこの楽曲。そうなればDJにプロモートする必要がある。そこで、DJプロモーション用としてExtended Versionが収録された12インチ・シングルが制作された。あの長くてしつこいヴァージョンだ。派手なギミックは一切なく間奏とアウトロが引き延ばされた。メーカー・インフォによると「森高史上、最上位の秘蔵音源中の秘蔵音源」とのこと。プロモ・オンリーだったので長らくレア盤としてレコード店の棚を飾っていたが、2019年に限定再発されマニアを狂喜させた。未CD化。