AUGUST 23, 1986 | The Extended

The Extended

2013年にリリースされた80's 12インチ・シングル・ディスク・ガイド「The extended」。そのブログ版。以前は洋楽中心でしたが今回は邦楽を中心に、各アーティストの初12インチ・シングルを紹介していきます。何卒、よろしくお願い致します。

AUGUST 23, 1986

 

This Week No.1  Gwen Guthrie/Ain't Nothin' Goin' On But The Rent

 

 

Wiki〉によれば、アメリカはニュージャージー州生まれ。幼少の頃からクラシック音楽を学び、8歳から父にピアノを習う。その後、小学校の先生をするかたわら様々なヴォーカル・グループに参加。74年にアレサ・フランクリン「I’m in love」のセッション時に、予定していたバッキング・ヴォーカルが病欠しそのかわりにグウェン・ガスリーが参加。それからベンEキング、ラルフ・マクドナルド、ブラッド・スウェット&ティアーズ、ロバータ・フラック、ビリー・ジョエル、エディ・パルミエリ、ピーター・トッシュ、マドンナなど、ジャンルを問わず数々の作品にバッキング・ヴォーカル/ソング・ライターとして参加していった。

 

ALLMUSIC〉サイトによれば、70年代後半、ピーター・トッシュとのセッションでスライ&ロビーと出会う。彼女の歌声を気に入った彼らは彼女をナッソーにあるコンパス・ポイント・スタジオに招いた。自分達のアルバムに参加させるためだ。たまたまそのセッションの場に居合わせた〈Island Records〉のクリス・ブラックウェルも彼女の歌声を気に入りその場で契約を交わした。そのセッションは、彼女名義の作品となり82年にファースト・アルバム『Gwen Guthrie』としてリリースされた。コンパス・ポイント・オールスターズによるエクレクティックなアーバン・ソウル・アルバムとして人気を博した。当時ニューヨークでポップ・シーンに絶大な影響を及ぼしていたクラブ~ディスコ〈Paradise Garage〉のDJラリー・レヴァンがブレインと参加しミックスを担当。シングル「It Should Have Been You」は、USダンス・チャート11位を記録。また、〈Garage〉で何度もライヴを行った為「The First Lady of the Paradise Garage」と呼ばれた。翌年には、同セッションのラリー・レヴァン名義のミニ・アルバム『Padlock (Special Mixes)』が〈Garage Records/Island〉よりリリースされた。元々はディスコ専科〈West End Records〉からリリース予定だったがレーベルの対応が遅かったため〈Island〉からリリースされた。ヒットこそしなかったものの前述の「It Should Have Been You」と共に所謂ガラージュ・クラシックスとして今もプレイされている。

 

翌83年に、ミニ・アルバム『Pedlock』からの楽曲も収録したセカンド・アルバム『Portrait』をリリース。84年には、〈Paradise Garage〉を排しプロデューサーにデオタードを迎えた(セルフプロデュースも)サード・アルバム『Just For You』をリリース。そして、86年に〈Polydor〉へ移籍しフォース・アルバム『Good To Go Lover 』をセルフ・プロデュースでリリース。そのアルバムからのファースト・シングルがこの「Ain’t Nothin' Goin' On But The Rent」(ビリー・プレストン「Nothing From Nothing」、ファースト・チョイス「Dr.Love」からの歌詞/メロディー引用が指摘されている)。再びラリー・レヴァンを組んだヴァージョンとマークSベリー&トニー・プレンデッドによるヴァージョンを収録。『Pedlock』セッションのサウンドに寄せた仕上がりでUSダンス・チャート1位を獲得、彼女最大のヒット曲となった。その後、彼女は2枚のアルバムを残し99年に子宮癌で48歳の若さで亡くなった。

 

 

 

 

 

Sampled:Utah Saints/What Can You Do for Me Utah Saints FFRR 1993

 

 

Sampled:Foxy Brown feat. Mýa/J.O.B. Chyna Doll Def Jam 1999