髑髏城の七人を毎日のように見ている。

すでに4ヴァージョンを、ほら。

 

その①

その②

その③

その④

 

立て続けに違うバージョンを見続けて、はや5つ目。

何度見ても楽しいなぁと思いながらもほぼ役者比べと化ているような気もするが、感想をば。決してどのバージョンの役者も演出も批判する気持ちはございません。

単に個人の好みの感想ですのでご了承願います。

話のネタバレをしたくないのでストーリーを説明していませんので、わかりにくいかもしれませんが自分の覚書なのでご容赦を。

また、感想の中で若干ネタバレているところもあるので、ご注意ください。

 

*****

今回は「Season月」。

「月」は上弦の月と下弦の月という二つのグループの役者たちが演じる。また他のSeasonとは違う設定として、女優が演じた沙霧が、霧丸と改変され男優が演じる。

捨之介と沙霧の関係性ややり取りは、どのように改変されたのだろう…期待と不安。

まずは上弦の。

 

主要人物の配役はこちら。(内)は見る前の私の期待度。

捨之介:福士蒼汰(若干心配…元気いっぱいなイメージしかない)

天魔王:早乙女太一(早乙女キターーーキラキラ色っぽい天魔王を期待で気分バク上がり)

無界屋蘭兵衛:三浦翔平(この人もなんかセクシーな顔立ちなんだよね…期待しちょるよニヤリ

 

…なんと「天魔王」誕生のシーンからはじまる。さすが早乙女天魔王、期待通り良き。

最初から殺陣とロックがかっこよい。バックに流れる歌声が魔的だなぁと思ったら本当にデーモン閣下の声だったドクロ

検索しながら見たのだが、他にも今回はデーモン閣下の歌が劇中に流れるようだ。

 

捨之介と蘭兵衛、若い。特に捨之介、若いなぁ…と若干残念に思ってました、途中まで。今まで見てきた感じよりがむしゃらな感じがして。ものすごくまっすぐで純粋な感じが良いような悪いような。でも霧丸が髑髏城で正気に戻してくれたあたりから、そういうのは全く気にならず、らしい捨之介だった。
けど一つだけ、最後までしゃべり方(語尾)がいつもちょっとだけ気になっていた。活舌というか声のトーンというか。投げやりにしゃべっているように感じてしまう。私の耳に聞こえずらかっただけかもしれないけど。

 

蘭兵衛はあと5年くらい年取ったらもっと素敵なのに、と思ったのは単に私の個人的好みです、はい。でもそのままでも本当にきれいなお顔で好きな俳優さんです。今までの蘭兵衛より強い目というかあきらめ感(世を儚む感)がないというか、そんな印象。だから毒を盛られて闇落ちしていくべき場面で、毒を盛られる前に既に自ら落ちに行った(と見えた)ところは、「をい!」と、いつも以上に突っ込みを入れたくなった。

毒(麻薬)を盛られたから堕ちちゃった、という言い訳できないよ!…しかし、だからこそ納得してしまった。今回のこのシーンは今までのと大きく違いはしなかったが、蘭兵衛が昔の主人への思いを心の奥に隠していたが、天魔王に気持ちを揺さぶられ隠した思いが引きずり出されて、抑えきれずに彼を飲み込んでしまった(→闇落ち)…というのがありありと感じられた。蘭兵衛は昔の思いを強い思いで忘れたかったのではなく、たんに忘れたふりをするように蓋をしていただけだったのだ。弱い人だったと言ってしまえば簡単かもしれない。(でもそういう事じゃないんだよね。)

 

極楽太夫との関係性…極楽太夫と蘭兵衛は二人で無界の里という色里を作り上げ、平和に暮らしたかったはずである。互いに惹かれていたはずである。

兵庫は極楽太夫を慕っている関八州荒武者隊の頭目である。

今回の配役では極楽太夫は高田聖子で、蘭兵衛や兵庫よりかなり年上である。
太夫のセリフはいちいち説得力があり、自然だった。

今回の太夫は今までの、いかにも過去を秘めている感じが前面に出された感じや、妙な色気みたいなの少なくて、蘭兵衛への思いを秘めている感じすらあまりなかった。さっぱりしたいい女、あっさりした良い関係、という感じ。

兵庫もとっても若い役者(須賀健太)だった。が、年上の太夫を思っていることに違和感を覚えない。兵庫は今回が今までで一番好きかも。太夫があしらう姿もとにかく自然で、良かった。別れのシーンの兵庫の告白も今回はイヤじゃない程、兵庫キャラが合っていた。

 

霧丸…今までは沙霧という女性だったが、今回は捨之介とちょっとドキドキな関係ではなく、ロマンス。勘違いしている方がいるようだがブロマンスは別に男性同士のロマンスではない。舎弟感覚というか兄弟感覚というか、仲間的というか、そういうんである。少なくとも私が思うには。逆にロマンス的なドキドキはないが、全体のストーリーを立てるのに良い感じだった気がする。

 

いままでとの違い…太夫がさっぱりした自然な印象が良い。捨之介がロマンスはなくブロマンスなところ。天魔王と蘭兵衛、捨之介の関係性は同じだけど、それぞれの思いや性格付けがはっきり違いとしてわかるキャラの違い…これは見慣れたせいだろうか。

天魔王と言えば、最後も単に切られるのではなく、徐々に鎧がはがされ最後自ら剣を胸に突き立てるところとか、側近を殺すときの表情!!(←事細かに説明したいけど割愛いたします。ぜひ、見て。)さすが。

 

今回もなんだかんだ、かなりの満足度。

ちょっと長めの感想になったかな?それは今までと違い今回は見ながら感想を書いていたからかもしれない…。

 

さてお次は下弦。 

再見