着物談義・親子菊 壱 | D-DST

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日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

結局、参加してしまいました、
菊さん並びに丑之助さん襲名を祝う会。

快く送り出してくださりありがとうございました旦那様。

会については、写真撮影、SNSへのアップ禁止、とのことですので、

すみません、自己満足の装いレポートを綴りたいと思います。


着物の自装他装が出来る母親で、
歴史や古典好きも相まって幼少時より着物へ興味を持ち、浴衣×文庫結びは自装しておりました小学生時代。

大学生の頃にはプレタ入手、誂えもするようになり、
並行してお茶のお稽古や服飾史など机上お勉強もしているのを横目で見ていた母親と祖母が、

そんなに好きなら、作りましょうか、と、

誂えてくれたのがこの菊の加賀友禅訪問着です。
当時25歳。

その後は、頼んでもいないのに紬やら色無地やら諸々勝手に作ってきてくれるようになっていた。
ありがたや。


訪問着誂えに際しては、

菊!
加賀友禅!

と希望を述べましたら、一番に持ってきてくださったのがこちらでした。

絵羽ラインにぎっしり草花が描かれている、所謂ザ・加賀友禅をイメージしておりましたが、


潔く真っ直ぐ伸びる大輪の菊!のみ!


一応他にも、ザ・加賀友禅も一通り見せて頂きましたが、

もう、コレしかない。
私以外に誰が着るのよ。
私の為の一着じゃないのよ。

勝手に言いたいこと言いまくっておりますが、
つまりは一目惚れでした。

加賀友禅でも、なかなか見かけない図案。
何より菊さんファンにはたまりません。


私の着物ゴコロ、菊さんゴコロを汲み取ってくれてありがとう、おかあさん、おばあちゃん。


将来、菊さんが襲名興行する時が来たらコレ着て全通する、と、
痛々しい決意が生まれました。


あれから約20年が経ち。

時が来ました。


勿論、襲名公演も観届けたい次第ですが、
その前に、祝賀会。

せっかく参加するなら、着てゆこう。
全身で、くどいくらいのお祝いしよう。


…当時はとにかく菊!しか見えておりませんでしたが、
このタイミングで改めて見ると、


衽の二輪の菊。
まるで新生菊五郎&菊之助親子の様ではないか。

寄り添う三輪の蕾は、瓔子夫人とお二人のお嬢様。

え、コレ、20年後の予言だったのではあるまいな(どあほう)。

親子同時襲名になんて相応しい(←やかましい)。

この訪問着。「親子菊」と名付けよう。


左肩にふわふわと見守っている一輪は七代目。

袖や身頃にも何輪か蕾がありますが、
眞秀丈や姉上にもみえてきたZO。

寺嶋ファミリー意匠だったのか!(どあほう)





ちなみに、
誂えて2年後の友人の結婚式で一度袖を通したきりでした。

その友人も歌舞伎に興味を持っていた子だったので、
当日、対面し、大笑いしてくれました懐かしい思い出。


そんな訳で。

一度着たきりでしたが、
とにかく思い入れのある一着。


続く。←?