大阪四季劇場
二度目以降の観劇では、冒頭のグリンダの表情に居た堪れなくなります。
どの様な気持ちで「一人、去りゆく」と歌うのか。
私はグリンダが好きです。
女の子なら、着飾るのよ、人気者になりたいものよ♪
と、
実際彼女は魅力的で人気者なのですが。
そんな己の個性特性を十分理解しているからこそ、
Deflying Gravityでエルファバとは違う道を選びます。
道は違えど、目的は同じで、
「私は「こちら側」に居たほうが、私のやり方で闘いやすい」と踏んだからだと思っています。
彼女も、闘う道を選んだことには変わりはないんです。
その「覚悟」が伝わってくるのがThank Goodness。
「幸せだわ」と歌う声は、時に悲痛に聞こえます。
きっと、心では人知れず泣いているんだと思います。
ただチヤホヤされて浮かれ、悦に浸るだけの娘ではない、
人の上に立つという事は、
自分を愛してくれた皆を幸せにするためには、
「責任」「覚悟」が必要であることを、
「孤独」を歓迎せねばならないことを、
知り、学び、腹をくくることのできる人。
↑なかなか居ないよね、世の経営者管理職のミナサマ。
いつの時代でも。
初めてWICKEDを観劇した時、
『アイーダ』の人物相関、キャラクター設定と似ているなと感じたのですが、
私アムネリスも大好きで。
面倒にも立ち向かい、
卑怯者もちゃんと退治する。
これでこそポピュラーたりうる姿。
なかなか居ないよね、世のk(以下略)。
いきなりグリンダ愛を綴りましたが。
さすがに年齢のせいなのかすっかり涙腺が脆くなってしまったようで、
冒頭からそんなグリンダゴコロが溢れ出し、
うるうるほろほろし放しでした。
どうしよう、冒頭でコレ、
ラスト、絶対決壊コース決定では。
違うの、しゃぼん玉が目に入ったの(どあほう)。
◆
始終涙腺刺激され放題だったのは、上記グリンダゴコロもありますが、
久し振りに、「ちゃんとした歌」を聴けたからだという理由もありました。
グリンダのファルセット。エルファバの力強い白玉。
やっぱり、コレだ(感涙)という、
純粋な感動。
やっぱり、美しい歌が聴きたいんです。
LUNA SEAの話になってしまうけれど、
直近でライヴへ行けたので、もう、痛感したのですけれど、
LUNA SEAのライヴへ行けば、当たり前の様に綺麗な歌が聴けたのに、
今はそうではない。
仕方がないことなのだけれど。
当たり前の様に享受していたが、当たり前ではなかったのだ、
物凄く貴重なことだったのだ、と、思い知った。
今、ウィキッドでも当たり前の様に間違いの無い歌が聴けているけれど、
コレだって、決して当たり前ではないのかも知れない。
「この人の歌なら問題ない」と安心しきって手ぶらで受け身でいるばかりではいけない。
今、この瞬間は今しかないし、いつ何が起きるか分からない。
そんな、それこそ当たり前のことをいつしか忘れていることに、
そんな自分に情けなくなった。
いろいろなことを考えたら、泣けてきた。
止まらなくなりそうだった。
本編から逸れまくっておりますが。
◆
お席が、2階のセンター。
Deflying〜では目の前にエルファバがいて、
今にも飛んできそうだった。
何度も観劇しても、
もう、ココはやっぱり大興奮でした。
この日の観劇は旦那様のお仕事の伝でしたので、旦那様も一緒だったのですが。
オズの魔法使いの前日譚とも言うべき本作、
大好きなAvengersシリーズに登場するセリフ関連あれこれの謎が解けるよ、的に煽っておいたので、
興味持って観劇されたようで何より💚
大阪公演、開幕と同時に千穐楽も決まりましたが、
一年弱か…
多分、Mさんともう一回くらいは観劇するかも知れないが。
映画も楽しみ💚