漸くいらっしゃいませ。
何度も品切れの憂き目に遭い。
もう手に入らないかと思いました。
ありがとうございます。
しっかり拝読いたします。
◆
小学生高学年以降、クラシック以外の音楽にも触れるようになり。
実家にてMTV、スペースシャワーTVを貪るようになり。
BUCK-TICK(以下 B-T)との邂逅も、そんな頃です。
その小学生後半にユーロビート
(ユーロビートというと我が国ではパラパラを彷彿される方も多いと思いますが、すみません、全然違います。
あんないい加減なモノではなく、とにかく歌メロが美しく、シンプルでキャッチーだがコード進行も練られています。)
や、
ニック・ウッドに嵌っていた時期があり、
既に所謂DTMも好物だったところだったと思います、B-Tに惹かれたのは。
聴き始めはそこまで感じていなかったが、
それから間もなく入手したアルバム『殺シノ調べ』の『M・A・D』、
数年後リリースの『デタラメ野郎』(『Six/Nine』)で打ちのめされました、
ああ、間違えた。
超絶ド変態バンドだった。
今井ちゃんのどへんt、もとい、斬新なセンスは、
十代なりたての小娘には刺激が強すぎて、
当時の笑撃衝撃は未だに言葉に表せません。
きっと、生涯出来ません。
『デタラメ野郎』、なにがアレだったかというと、
ブックレット開きます、
歌詞、
ウォォォォーッ
ウォォォォーッ
ウワァァァーッ
ガァァァァーッ
縦書きで。
「歌詞」の概念ひっくり返りました。
ひっくり返した人、櫻井敦司氏。
美人だ。
綺麗な人は世の中いくらでもいるが、
あそこまで凄みのある美人は他にないとおもう。
そしてその美人の中身といえば、
世界観、詩の宇宙観、何処をとってもこれまた他にはなく、
最大限の敬意を込めて「ど変態」と評している。
纏うもの、表現するものが変態であればあるほど、
その外見の美しさに深みが増すパラドックス。
奇しくも『20th cherryboy』にもあるが、
マクベスで魔女が語る、きれいは穢い穢いはきれい、
その相互関係性とはつまり櫻井敦司氏だったと腑に落ちたものです。
マクベスのアレの正しい解釈とは異なるかもしれないが。
美醜併せ持つからこそ、あの鬼気迫る程の存在感なのだろう。
更に大変礼儀正しく柔和な人間性、
本当に、人なのか妖怪なのか、と。
余談ですが、ココでも過去何度か書いてきたが、
櫻井敦司氏はトート(ミュージカルエリザベート)を演って頂きたい方第一位でした。
歌は、舞台のそれとはまたテイストは異なるだろうが、
何より、ステージに出てきただけで会場全てを納得、平伏させてしまえるであろう。
櫻井敦司氏なら、寝起き寝巻きのままステージに立ってもトートに見えるとおもう。
◆
そんな訳で、
あっちゃんは不死身だと認識していた。
いえ、誇張なしに、本当に人外の存在感だったから。
何度もこの目で直接観てきたけれど。
ここ数年、体調を崩されることは多かった。
でもそのたびに、ちゃんと戻ってきてくれていた。
いうてもB-Tって活動しっぱなしなので、もう少しペースを緩めても、とは思っていたが。
今回も、暫く休養、治療して、
また華々しく復活してくれるものだと思っていた。
一番辛い筈のメンバーや関係者各位が、
予定通りの会場へ機材車走らせてくれたり、我々ファンへの気遣いを早急にセッティングしてくれたことも、
嬉しいけれど、正直、心が締め付けられる。
妖怪だのなんだの書きましたが、
結局のところ、
あたたかい人たちに囲まれた、あたたかい人だったのだな、と。
まさかこんなに早くこんな日が来るとは思わなかったけれど
夢は続くよ
Run run run何処までも