その昔「凄く面白いマンガがある」と噂に聞き、
夢中で読んだ、大好きな作品のひとつ、『BANANA FISH』。
最近、某コンビニとのコラボレーション商品がリリースされているというので、入手してしまいました。
パッケージは全4種、
シークレットは見つかりませんでしたが。
◆
そういえば少し前、書店に、
今夏アニメ化するとかで、
あの「黄色い表紙」の、サイズも当時の復刻版?のボックスセットが置いてあったな。
私が所有しているのは文庫版なので、思わず心揺れましたが、
これ以上書籍が増えたら(マンガは随分処分しましたが)、また旦那様に怒られる(冷汗)。
アニメ化。
BANANA FISHは素晴らしいけれど、
暴力銃撃戦闘シーン、性犯罪、人種差別描写も多いので、
コレはアニメ化、出来ないだろうな、と、
当時でも思ったのに(改めて思う、よく少女マンガ誌で連載出来たな)、
いま、この社会風潮のご時世に、
しちゃうんだな、と(皮肉混じりに)驚きました。
私がBANANA FISHを読んだのが高校生の時、
洋楽を聴く子が殆ど居ない中、好みも合って、よく洋楽の話をしていた同じ学年のギター少女からお借りしたのでした。
その頃には既に完結していたので、
少し古い作品になるのだろうが(作中の舞台はベトナム戦争~1980年代)、
(余談ですが、今回のアニメ化に際し、英二の髪型が流石に現代ぽくなっているな)
これを読んだ数年後に、まさかマンハッタンへ行くことになるとは。
私が渡米した頃のマンハッタンは随分と治安も良くなっていたが(1990年代後半)、
やはり、「(マンハッタンでも)端の方へは行くな」と注意されていたし、
地下鉄乗り場の格子柵を見るとどきどきしたものでした、
作中の激闘シーンに登場するので。
性犯罪描写については、正直他人事ではなかったので、
痛ましさ、激しい憤りなしには読めず、アッシュの強靭な「人間としての尊厳」に涙しました。
性犯罪とは、「人ではなくなったもの」が「他者の人権を剥ぎ取る」行為ですから。
などなど、いろいろなことを考えた、感じた作品。
過激な描写も多いけれど、
それだけ本質を捉えている。
上記した様に、少女マンガ枠ですが、
男性にこそ知って頂きたい作品です。
という訳で、
暫く我が家の冷蔵庫は黄色尽くしです。