26.August.2017
@京都劇場
10年振りの京都劇場。
ココはひたすら階段だらけだった思い出です。
改めて見ても、やはり階段、多いですね。
京都府民になってからはまだまだ初攻略。
健康な内にたくさん観に行きたいですね、階段が多いので(←くどい)。
◆
ストーリーは、さすがヴィクトルユゴー、という、
重厚感と、登場人物たちの関係性を当時の社会構造に見立てた社会風刺、問題提示。
舞台が教会なので更に荘厳。
とは言うものの、
お恥ずかしながらノートルダムは読んだことがなく、
ディズニーの映画での認識しかなかったので、
エンディングには少々びっくり。
そうね、ユゴーがハッピーエンドなんて書くわけないわよね(←どういう目で人を見ている)。
こういう物語は、やはり原作も読んでこそより舞台も余すところなく楽しめるものですが、
ユゴー(それからドストエフスキーあたり)を手に取るには、なかなか勇気が要る(汗)。
↑何となく察して頂けたら幸い。
レミゼを読んでいた頃は如実に生活に影響出てしまっていたので、ああいう憤りとか卑屈になったりとかナナメな視点とか(遠い目)。
岩○文庫版の直訳風味直球感は重苦しさを通り越して逆に笑えてくる程でしたが。
まあ、
でも、結局気付いたら読んでるかも知れません。
「この訳者が読み易くてお薦めよv」という様な情報ございましたら教えて下さい。
◆
始終聖歌隊が侍っており、
カジモド、フロローのアリア等、
全般的に歌を聴かせてくれます。
踊りの上手な方が出演されているのも嬉しいですが、
やはりミュージカルは、歌ありきだと思います。
個人的な好みですが。
エスメラルダ役が、私が初WICKED観劇時のエルファバ役だった岡村美南さんで、
物凄く好印象だったのでラッキーでした。
舞台映えする方だなあ…と惚れ惚れ。
エスメラルダもエルファバ同様、聡明で強い女性、またしっくりとはまっていました。
登場のダンスシーンも、とっても美しいです。
◆
終演後、男性数人組とすれ違いましたが、
恐らく、一人は途中、残念ながら睡魔に敗北した様子、
お仲間に「ところで、どういう話だった?」と尋ねていた。
一人が答えるのだが、
「ご主人様が落とされる話。」
おおお(狼狽)!どえらいまとめ方してきたな(笑)!
そういえば随分前にタカラヅカ『ベルサイユのばらアンドレ編』(花組公演、2009年10月)を観劇時、高校生の修学旅行御一行と一緒になり、
終演後の駐車場へ向かう道中、後ろを歩く高校生男子達の会話が聞こえてくるのですけれど、
「アランってやつはアンドレの事が好きなんじゃないの?
でもアンドレにオスカルが好きなくせにーとか言われてるから、途中で俺、訳分からなくなってきてさ」
「そうそう俺も!アランはアンドレむっちゃ好きだったよな!」
……。
彼らの指す「アランのアンドレゴコロ」が如何なる意味合いを示すかによりますが
(話の流れから察するに恋愛感情の意と思われるのだが )。
彼らが登場人物の性別を其々正しく認識しているか否かにもよりますが。
まあ、あの話は主人公が男装だの何だのいろいろややこしいし、
おまけに女性が男性役を演じるタカラヅカで演られたら、
素直な青少年ならいろいろ混乱するかも知れないね、うん。
同じ服の人いっぱい(衛兵隊)出てくるしね。
そんな事がありました過去。
舞台慣れしていない男子の劇評って斬新だなー!
実に面白い。
因みに今回、チケットは旦那様が手配して下さったのですが、
「えーと、アレ、今度観に行くアレ、アレや、
バハムートの鐘!」
これはコレでえらい強そうなアレンジしてきなすった。
男子の感覚って以下略。