赤壁 PartⅡ | D-DST

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日記や、沢山の好きなことへの、
独り言。

今更ながら『赤壁』談議、PartⅡ。

PartⅠ鑑賞時、
身近で

「馬がうるさい」
というまさかの苦情が発生しておったのですが(大慌)。


今回のメインは海上戦、
この点に於いては一安心(多分)、

しかしその分、
PartⅠと比べるとアクションシーンが少なかった感想…


そうそう、
今迄、「アクション」という分野は、実は素通り気味できてしまっていた。

(うーん、FFVIIACくらいかなあ…アレはCGだな)


アクションも、殺陣と同様、
緻密に計算され尽くされた構成が実に美しく痛快で、

また、身体の使い方は舞踊と同様。

大昂奮で魅入ってしまった。



併せて空手講座も開講して頂いちゃったりなんかして、

したらば基本的な事は本当にダンスと同じであるし、
でもダンスより更に、
己の身体の外側の力のベクトルへの捉え方、扱い方が密接していて無茶苦茶面白くて、

それを伺ったのちにまた映画を見返すと、

また新たな発見があったり…と。


思わぬ収穫。
益々楽しませて下さりありがとうv

アクション映画、嵌まりそうです、
今更ながら。



話が微脱線しました。

レッドクリフ。


いきなり孫夫人が謀報活動するわ、
小喬単身色仕掛け作戦だとか、
一見荒唐無稽ではじめは思わず笑ってしまった(失礼)のだが、


そもそもこの様な時代物というのは、

時代考証が整えてあり、原典を充分に咀嚼してさえいれば、

その上で、
特に人物のキャラクターやら何やらは、

自由にアレンジしてしまってよいと思うし、
するべきだと思うし、
それこそ時代劇の醍醐味のひとつだと思っているので、
監督、役者、造り手のウデの魅せドコロだと思うので、



こういう意外?な演出、脚色、展開は、

個人的には大歓迎です。

まして、
映画というジャンルなので、
派手に豪快に盛大に盛り甲斐もあるでしょうし。


「クラシック」全てに通ずるよね、
音楽でもファッションでも。





という訳で、
この大事件映画。



私は至極楽めました。

この作品でしか味わえないストーリーですから。





まあ、三国志演義相手に荒唐無稽も何もありませんが(汗)。


最大の荒唐無稽といえば、中村獅童氏の起用ではなかろうかという意見が満場一致事件(小声)。



自由にアレンジ、といえば、やっぱり曹操なのですが。





赤壁BURN OUTの後は、
演義で語られているとおりに、

張飛の名前聞いただけで半泣き脱兎な情けなくてかわいい曹操が観たかったのですが。



敗走先で周瑜劉備軍団に追い詰められて、
尚、

不敵な俺様丞相様全開、
退かぬ媚びぬ顧みぬ!

期待とは真逆の強がり将星曹操様でしたが、



ある意味、こちらの方が曹操様らしいのかも。


や、私別にそんなに曹操様好きでもないのだけれど。



や、でも大ファンの関羽に鼻で笑われた時はさすがに急にしょんぼりしちゃって、

マムシに噛まれた犬みたいな表情になっちゃって不憫だった。





それにしても、

「THE 悪役!」な描かれ方だったな、曹操様。





そういえば、クライマックスに向けてのチーム玄徳の団子風景。

劉備至上主義なハズの関羽張飛趙雲が、
揃いも揃って主にイヤミの応酬。

おもしろすぎる。



関羽といえば。



前項にも書きましたが肖像画から抜け出てきたかの様なお姿に笑…感動しましたが、



関羽といえば「ヒゲの人」ですが(や、もっと他にあるだろう、数々の武勇が、伝説が)、



三国志を学びはじめた当初より疑問だった、





改めてこう、実写(実写言うな)を拝見致しますと、



ヒゲってあんなに伸びるものなのでしょうか。





あのくらいの豪傑ともなると無精髭も本気を出すものなの?

伸びたの?
伸ばしていたの?


関羽も一日三時間くらいかけてヒゲのお手入れなんかしちゃって、

「私はヒゲの奴隷よ」なんて言っちゃったりしちゃっていたのだろうか(←どうでもいい)。



横山光輝氏の漫画の巻末に寄稿されていた、



「『天下三分の計』は諸葛氏一族による和平策だったのかも知れない」

というコラムが印象深く、

以来、諸葛亮は
軍師でも政治家でもなく、

「乱世や専横政治を厭う肩書きを持たないただの民のひとり」、

とみてしまう節が幾分あるのですが、

たまたま趣味や興味本意で身に付けた知識、知恵を、
政治に応用してみた、的な。



それを裏付ける、というか彷彿させられる様なエンディングがよかったです。



「いろんなこと知ってる方が人生楽しいし。」


この人の本質なのだと思う。


そう思うからこそ、

亮ちん(←誰)という人物、功績に対し、

より畏怖の念を覚えるとともに、
人間味も際立ってくるのです。



まあ、

どこまで史実真実か分かりませんが。