花組公演@宝塚大劇場
当日にも書きましたが、
この日は樹梨さんも宝塚にて雪組バウご観劇という嬉しい偶然、
お互いの観劇の合間に一時間ほど、
食事しながらお話出来。
樹梨さんは花組、初日と三日目をご観劇されており、
観劇前に、衝撃のレポートをお聞きする。
「今回のショウ、
ひかるくん、チャラい場面があるんです。
多分、すぐ分かると思います」
◆
お芝居『愛と革命の詩』、
華形ひかる氏のお役は主人公(蘭寿とむさん)の弟。
兄と同じく詩人だが方向性は真逆で、
常に真実誠を詠む兄さんに対し、
流行至上主義、お金大好き、
売れる為なら嘘でも寝言でも喜んで詩っちゃう。
パトロンの有閑マダム達を侍らせ、
ちやほやされて花輪くん状態。
わー、確かにチャラいわー。
しかし似合うわー。
私は愉しくて仕方がない。
髪型のつくり方も巧いなぁ、
兄さんがゆったりとノーブルなカールであるのに対し、
細かく微エアリーな巻き髪が俗ぽくて。
そして中盤くらいでふと思い出す、
あれ、
樹梨さんが仰ってたチャラひかる て、
ショウの方だったか?
あれ(汗)?
現時点、
既にチャラいんですが(堪笑)。
素敵すぎる。
◆
ええと、こんなことが言いたいのではなくて(慌)。
兄アンドレアと弟マリーちゃん。
この二人の生き方の対比は、
非常に普遍的で興味深いものです。
最初は兄弟若干不仲で、
でもやはり兄さんの危機には焦燥感隠せず。
ジャコバン党の裁判で党員、群集と
「笑えるのは勝った者だけ」と
歌いながら、はっと我に返る。
この時のコーラスはマリーちゃんがチャラ男していた時の曲ととても似ている曲(同じだったか?記憶が曖昧)で、
この作品に
何故わざわざこういう生き方の弟を出してきたのか(原作オペラには確か登場しない筈)。
私なりにクリア。
あと、
単純に主人公のアンチテーゼの様な存在は、
居ると面白いし。
終盤の面会場面も深まる。
兄さんが弟を抱き締めるところも、
主人公(兄)ではなく弟の顔を客に見せていたのも、
また色々考えさせられます。
◆
という訳で、
いつの間にか弟メインで観てましたが。
物凄く偏った見方してますが。
↑自覚していますが。
マリーちゃんのチャラさは、
革命裁判への伏線だったのだ!(どこが)
華形ひかる氏のことが
やっぱり好きだなと再確認したのは、
「瞬きで芝居をする、出来る人」
が好きなのです。
菊さんもそうなのです。
贔屓目全開、
のろけてますすみません。
つづく。