2009年11月21日
@宝塚大劇場
同名映画の初の舞台化。

映画(DVD)をちゃんと観たのは、
実は観劇後だったのですが(汗)。
台詞や音楽は殆ど映画のままでしたし、
セットには勿論アラベスク模様があしらってあったり、
背景の映像も砂っぽくぼんやり、など、
ヴィジュアルは
モロッコの回教美術情緒はじめ、
映画のモノクロの味わいも、ちゃんと大切に残してあります
(フィナーレも)。
尚且つ、
リック(大空祐飛さん)のお店での盆使いなどの、
舞台ならではの動きの楽しさ、
パリとカサブランカの、其々の色彩の美しさ、
パリの華やかなカンカン、
ダンス、
アンサンブルの楽曲や群舞、
ちょっとコミカルなシーンなどなど、
ミュージカルの醍醐味も詰め込んであって。
リックの過去の武勇伝のダンスナンバー
『パンドラの匣』
(思い切り余談ですが、パンドラの「匣」という認識が多い様ですが。
正しくは「壺」だそうです。)、
ラズロ(蘭寿とむさん)の見せ場 『我々は生きている』も新設。
舞台化、ミュージカル化。
私は楽しかったと思う。
『カサブランカ』は一応ラヴ・ストーリーだそうですが、
このミュージカル、
単に
愛だの、運命だの、イヤだの、イイだのばかりに留まっていなくて。
英雄・ラズロはやっぱりカッコ良かった。
♪今が 決断をする時だ―
な、一瞬、どこぞのアンジョルラス氏を彷彿。
きっとこういう、信念の人に弱いのだと思われる、私。
みっちゃん(ルノー大尉)の
お腹の子供(違)が大変な事になっておりましたが(汗)。
映画を観ていても、
ルノー大尉は既にみっちゃんに脳内変換されている。
キャラクターもそっくりそのままでした。
さすがみっちゃん!
素敵。
♪アメリカに行きたい!
♪ビザ、ビザ―!
と大騒ぎする民衆や、
二幕冒頭に演説シーンがある辺り、
ちょっとミス・サイゴン風味も感じつつ。
野々すみかさん(イルザ)も、
蘭寿さんも、
みっちゃんも、
お声自体が先ずとっても美しい上、
歌も綺麗なので。
聞こえてくる音は始終、心地良かった感想。
宙組さん観劇自体久し振りでしたが、
新生宙組も、また楽しみです。
個人的な感動のひとつ、こちらもずっと好きな鈴奈沙也さん(コリーナ・ムラ)!
すっかり貫禄の副組長さんになられてしまいましたが。
とっても美しかった―……。