海を越え、西へ着たことを体で感じました

D1予選が今年スタートして7回目の地区
ここ四国ではどんなドラマが展開されるのだろう

当日朝、出場者が少ないぶん会場の雰囲気が盛り下がるのではという心配をはねのけるか
のように、受付1時間以上も早くから選手たちがモデルをつれて元気にやってきました

いよいよ競技がスタート





選手の人数は少ないけれど、緊迫感は変わらず
会場を巻き込む程の彼らの気持ちが伝わってきます

カットされるたびに見え隠れするカラーを見ているのはおもしろい
そこからも何かデザインのヒントが見つかりそう
カットが終わり、スタイリングタイムに入りあっという間にトータルで50分の競技は終了
次々とクロスが外されるこの瞬間がいつも楽しみです



ブリーチオンカラーも多いし、とても鮮やかな色使い
ヘアスタイルだけを見ている分には一体誰が決勝へのカードを手にするかわかりません

選考会&トークセッションが始まりました
まず始めに昨年この四国代表に選ばれた平岡さんに植村からマイクが向けられ。。。
「その後1年間、何か変わりましたか?」
「はい。お客様への提案の仕方、ヘアデザインの作り方、時間の使い方など自分自身の意識が15年間の美容人生の中で最も変わった」とのこと。
それは彼の言葉一つ一つや競技中に彼が選手を見ている真剣な眼差しからもうかがえました。
久しぶりに再会した彼はたくましく成長し、秘められたパワーを感じました

さらに競技会の冒頭でも伝えられたように、D1の目的の3本柱が繰り返し伝えられました。
「①サロンの中でのスターをつくる。②地域にスターをつくる。③業界の中でスターを育てていく。」そして選手全員のプレゼンテーションが始まった。
1時間あまりのこの時間はギャラリーを巻き込みながらも全員で共有する貴重な勉強の時間である。
彼らの作品の意図、イメージなど選手一人一人の思いを熱く語った。

最後の一人のプレゼンテーションが終わって、植村から今回の総評が伝えられた。
私たちは、来店されたお客様のファッション感や背景などふまえた上で今らしいヘアデザインのベストを提案できる能力を備えなければならない。それはいつの時代でも、私たちが何歳でも、キャリアがどれ程でも常にです。
今回の大会を見て、皆それぞれ技術はすばらしいのです
ただ残念なことに、求めている女性像にトータルバランスを考えたファッションが追いついていない

そこで四国地区への課題が挙げられました
「女性像をつくる」という目的をより強化させる

例えば、ふだんお客様が読むような雑誌を見ることは大切だが、読まないような少し背伸びしたファッション誌も見ること。そうすることで、自分自身の身につけるものも変わるだろうし、お客様に新しいテイストの提案もできる。
どんなお客様が来てもベストなものが提案できるようになり、自分の成長や活性化に繋がっていくのではないでしょうか。
そしていよいよ発表

「技術やトータルバランスを考えてもまだまだ伸びしろがある。
ただその可能性とエネルギーをそのままにしておくのはもったいないと思い
今回は6番の方に四国地区代表全国大会出場のカードを渡したい」
いろんな思いがこみ上げてきたのだろう、ステージまできた選手の目はすでに真っ赤でした



同時にどの他の選手も悔しさと彼への期待の念を込めて、熱い拍手が贈られました
