かくだスポーツビレッジDE10-88、ラストは運転台周り。 | キマロキさんのブログ

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 さて、長々と続けてまいりました、宮城県南部の保存車両巡りも、ラストになりました。

 今回は、DE10-88の運転台周りです。

 

 こちらは、いわゆる公式側の運転台側面です。

 運転台の出入り口は、画像の運転台右側の扉と、その対角線にある扉です。

 運転台側面に扉のあるDD51よりは、乗り降りがし易いかと思いますし、夏場の本線走行時に扉を開けとけば、風が抜けます。

 運転台の正面になる窓の周囲には、数か所ボルトが締めてありますが、氷柱によるガラス破損防止のための保護柵取付け用です。

 また、ワイパーではなく、旋回窓というのも、寒冷地仕様であることを表しています。

 

 前の画像の右下には、昭和43年日本車輌の製造銘板があります。

 

 形式番号の上には、タブレットキャリアの回転軸とストッパー、その両側にはタブレットのタマが当たる位置には、四角いゴム製の保護板が設置されています。

 保護板が赤く塗られてしまっていますが、本来はグレーです。

 また、所属区によっては、キャッチャーを使わず、手取り用として、側面と前面の角のところに、保護柵を設けた機関車もありました。

 

 前の画像をアップにしましたが、進行方向が画像の左の場合は、回転軸の左側に、進行方向右の場合は、上側に180度回転させて、回転軸の右側に持っていきます。

 同様の5軸機であるDE11では、タブレットキャッチャーを外して、ナンバープレートを白線の位置に持ってきているケースもあります。

 

 丁度、過去画像で良いのがありました。

 画像のタブレットキャッチャーのフック部の裏側辺りに回転軸があり、矢印の様に180度回転出来ます。

 

 画像左上は、通気口の蓋です。

 タブレット保護板の下の出っ張りは、確認用のランプで、運転席に乗務員が座ると、点灯します。

 入替作業員が、どちらの運転台に乗務員が乗っているかが、離れていても判るように取り付けられました。

 同じように入換え機として製造されたDD13には無い装備でした。

 ランプもペンキ塗られちゃってるねぇ~。

 

 運転室内部ですが、運転台や計器パネル、座席などは、相当埃を被っていますが、計器類の破損もありません。

 計器パネルの左上のところに、時計差しがあります。

 3連の側窓の中央の窓の桟のやや左に、ひじ掛けがありますが、この辺がちょっとSLっぽいです。

 

 運転台は、対角線に配置されていて、運転台が無い側の前面が運転台に出入りする扉(画像中央奥)になります。

 恐らく、相当な期間運転台を開けて無いんでしょうねぇ~。ですから、夏場は相当な高温になっているはずです。

 そのせいか、天井や壁周りの塗装が、剥がれてきています。

 

 別角度から、運転席の座席は、左右の回転の他、前後方向のスライドも出来るようです。

 奥のボンネットは、エンジン側になります、運転席に座ったわけではありませんが、この位置から見ても、あまり見通しは良くないですね。

 まぁ、蒸気機関車に比べれば、前方視界は良いですけどね。

 

 というわけで、DE10-88は、多少塗装やゴムホース等の劣化、前部標識灯(ヘッドライト)が1個外れている程度で、良いコンディションを保っていると思います。

 細かいところまで、見て触れられますから、模型をされる方にはお勧めかも知れません、実際に寸法を測ったり出来ますから・・・。

 次のお色直しの際は、運転台内部の清掃と再塗装もお願いしたいですね。

 

 さて、一通り見て周り、道の駅で職場へのお土産を買って帰路に就きます。

 一般道でひたすら南下しましたが、高萩まで来たところで、燃料の警告灯が点きました。

 

 

 733km走って、53.42リットルの給油、燃費はリッター13.721kmでした。

 もう少し上手く走れば、リッター14kmいったかな~と思うと、少々反省・・・。でもよく走りました。

 

 今回も資料を引っ掻き回しながらのアップでしたが、番台区分や、手摺等のパーツの形状変更、配置区での小改造等・・・、蒸気機関車ほどではありませんが、DE10も意外と個体差があり、奥が深いなぁ~と実感しました。