生理の異常(20)入院編 | きらきらな日々を

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明日、心の空が晴れますように

手術は全身麻酔にて、子宮鏡下子宮筋腫核出術という方式で行われました。
膣口から子宮鏡という内視鏡で見ながら、筋腫を掻き取る方法です。

足には血栓予防のエアーポンプをつけていますし、尿道にはバルーンカテーテル(おしっこの管)が入り、口には気道確保のチューブ、鼻には胃までのマーゲンチューブが入っていたと思われます。

手術時間は30分~2時間と説明されていましたが、どれぐらいだったのかはわかりません。

手術が終わり、目を覚ますと、麻酔科医から、
「深呼吸してください」
「目を左右に動かしてください」
「手を握ってください」
などと、自発呼吸や動作が出来たかをチェックされます。
そのあとで、気管のチューブを抜き、鼻から胃までのチューブも抜き、病棟がベッドで迎えに来てくれるので、病室へ戻ります。

しかし私は寝ぼけていて、術後の記憶がありません。
気道のチューブやらマーゲンチューブやらを抜くのは痛いと思うので、それらも覚えていなくてホッとしました。

気がついたときは、病室のベッドでした。
母が見守ってくれていて、看護師さんが忙しく部屋を出たり入ったり。

点滴、自動血圧計、エアーポンプ、バルーンカテーテルは入ったままで、これから翌朝までベッド上安静です。
そして絶食、絶飲です。
薬も主治医の許可が下りないと飲めません。
点滴をしているので、喉が乾くことはありませんし、食欲も無かったので大丈夫でした。

夕方、おじとおばがお見舞いに来てくれました。
帰ったのは17時過ぎだったと思うのですが、それまでは手術前、高かった血圧は安定していました。
130位だったと思います。

しかし、おじおばが帰ってから、急に血圧が上がり始めました。

母が帰る20時頃は、179の103という数値でした。
看護師さんが血圧を下げる点滴を始めてくれて、その点滴を正確に落とすため、機械をつけてくれました。

血圧が160を越えると、アラームがけたたましく鳴ります。
看護師さんが飛んできます。
頭痛がして、熱も僅かでしたが出てきて、氷枕を持ってきてくれました。

また、胸がチクチクするので、主治医に胸の音を診てもらいましたが、肺塞栓ではなさそうとのことでした。
あと、明日、退院ですよと言われました。

母が帰って、ひとりになると、夜、暑くてたまりません。
熱のせいもあったのでしょうが。
看護師さんに布団をやめてバスタオルだけをかけてもらいました。

また、背中と腰がとても痛く、何度体の向きを変えるのを手伝ってもらったかわかりません。

あと、手術前に腕時計を外したため、時間が分からず、何度も看護師さんに
「今、何時ですか?」
と尋ねたかわかりません。

長い長い夜でした。
うとうとはするけど、足のポンプと自動血圧計が作動するたびに、目が覚めてしまうからです。
まあ寝れなくてもいいのですが、もう朝の3~4時頃かなと思って時間を聞くと、
「22時30分ですよ」
と言われたときは、ガーンという感じでした。
長い長い夜を越えて、腰の痛みと闘って、暑さを乗り越えて、ぐったりしながら、翌朝を迎えたのでした。

こんなんで今日、本当に退院出来るのかな?
不安でした。