昭和29年、京都
佐田千重子(山口百恵)は京呉服問屋のひとり娘として何不自由なく美しく育った
千重子は中学生のとき、父母から実子でないことを知らされた事を幼馴染の真一(北詰友樹)にだけ打ち明けた
父の太吉郎(實川延若)は問屋の主人でありながら名人気質で凝った地味な仕事で返品が多かつた
千重子はそんな父の着物が好きだった
ある日、千重子は友だちの正子(泉じゅん)と、清滝川沿いの北山杉の村に行くと、自分とそっくりな村の娘に出会い驚いた
暫くして、祇園祭に賑わう宵山の晩「御旅所」にお詣りに行った千重子は、そこでお詣りをしている瓜二つの娘(山口百恵)と再会する
苗子と名乗るその娘と千重子は双児の姉妹だった
ふたりの父は北山杉の職人で、生活苦で千重子のほうを捨てたが、間もなく杉から落ちて死に、母もつづいて病死した
孤児になった苗子は北山杉の持ち主の世話になり、今もそこで働いている
苗子は、環境の違う姉の幸福を壊さない心づかいで、雑踏の中に姿をかくした
8月の末、苗子と再会した千重子は、決心して、ふたりの事を父母に打ち明けた
父母は温かく苗子を家に迎えてもいいと言う
千重子は織問屋の息子、秀男(石田信之)にも本当のことを話し、妹のために帯を織ってほしいと頼む
秀男は千重子との約束の帯を苗子に届け、そして結婚を申し込んだ
苗子は、そんな秀男の申し出に、自分の中に千重子の面影を求めていることを読みとった
一方千重子は、自分を愛する真一の兄である竜助(沖雅也)が、父に廃嫡を承知させて求婚してきた意志に惹かれて、申し出を承知した…
原作は川端康成、監督は『犬神家の一族』の市川崑
川端康成(伊豆の踊子)で始まり、川端康成で終わる…
どうも!福岡市博多区中洲に在るbar Day-Break(バー デイブレイク)
の店主『おかも』です(^_^)
別々に生きて来た双子の姉妹の出会い、愛、親と子のつながりを描いた作品で、三浦友和との結婚、引退を表明した山口百恵の最後の主演作品です
この作品にも三浦友和は出演しているのですが、百恵ちゃんの引退記念作品という事で、共演シーンはほとんどありませんでした
★★★(5つが最高)
|
「人気blogランキング」に参加してます
面白いと思った方はクリックお願いしますm(__)m by おかも →ココ ←

