珍しく原作から読みました | デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』

福岡県福岡市博多区中洲に在るbar Day-Breakの店主「おかも」が
お気に入りの酒、音楽、映画、たまに日常の出来事なんかを紹介していきます

デイブレイクおかもの『なんかなし書いてんもう』-血と骨 血と骨('04)


1923年(大正12年)
日本で一旗揚げようと、17歳で済州島から大阪へ渡って来た金俊平(ビートたけし)


蒲鉾職人となった彼は、24歳の時、幼い娘を抱えながら飲み屋を経営する李英姫(鈴木京香)と強引に結婚し、花子(田畑智子)と正雄(新井浩文)のふたりの子供をもうける
しかし、酒を飲んでは荒れ狂う彼に、家族の心が安らぐ日はなかった


戦争中は行方知れずだった俊平が、ふいに戻って来たのは45年の冬のことだった
弟分の高信義(松重豊)らを従えて蒲鉾工場を始めた彼は、持ち前の強靱な肉体と強欲さで成功を収め巨額の富を得る


ところが、そんな彼の前にかつて済州島で寝盗った人妻に生ませた息子の武(オダギリジョー)が現れた
気ままに振る舞う武は、やがて俊平に金を貰って出て行こうとするも、家族にはビタ一文遣う気のない俊平と大乱闘となってしまう


一年後
自宅のすぐ目の前に妾宅を構えた俊平は、そこへ清子(中村優子)と言う若い女を囲い、高利貸しを始めた
しかし、清子が脳腫瘍で倒れると、やり場のない憤怒は再び家族へと向けられていく
しかも、介護を名目に新しい愛人、定子(濱田マリ)を迎え入れたかと思うと、長年の苦労が祟って入院した英姫に治療費を払ってやらず、正雄とは衝突を繰り返し、夫である希範(寺島進)の暴力に耐えかね自殺した花子の葬式で暴れる始末


だが、その俊平も寄る年波には勝てなかった…


監督は「クイール」の崔洋一


頭がジャングルグルグル…だ、よ~ん♪byモダンチョキチョキズ
どうも!
福岡市南区長丘 bar Day-Break(バー デイブレイク) の店主『おかも』です(^_^)


激動の昭和を人並み外れた凶暴さと強欲さで生き抜いた男と、彼に翻弄され続けた家族の姿を描いた作品です


珍しく原作を先に読んでたのですが、原作に忠実に描いているなと思いました
ビートたけし演じる主人公は、まさにはまり役でした
あと、元モダンチョキチョキズの濱田マリの身体を張った演技は意外でした(^_^;)


劇中出てくるお酒:剣菱


★★★★(5つが最高)


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