土井勝の思い。私たち事業のフィロソフィー。
料理研究家への道
土井勝が育った家庭環境から、料理研究家への道は始まっている。
生まれて6ヶ月目に、一家の精神的、金銭的な柱であった父親がなくなり、突然母親にのしかかってきた生活環境だったが、女手ひとつで、姉3人、末っ子土井勝の4人を、育てた。
子どもたちに、父親がいないというハンディを背負わせないよう、寝る事さえおしみ仕事をしてきたと思う。子どもたちに普段の食事も満足させ、父親の役割も果たしていました。
母親は生来、食いしん坊に育っていた人で、子どもの頃、牛肉をたくさん食べた記憶があると言っていた。父親がいないということを、子どもたちに、美味しいものを食べさせる事で、おぎなってきた。よく珍しいものや、美味しいものを食べに連れられたことがあった。
食いしん坊の母親に育てられたことが、職業として料理研究家の道に進む大きな影響を与えたといえる。
もうひとつ、料理研究家の道を志したキッカケになった事が、小学校に入る前にあった。
母親が、ある人にこの子はお不動さんが守り本尊なので、仕事を持つ時は、火と水を使う仕事が良いと言っていた。一種の暗示になり、火と水を使う仕事と子ども心に思い込んでいた。
消防士が良いと考えてた時期もあったが、食いしん坊の母の血を引いていたこともあり、食べ物も火と水を使う。この世界に入った訳です。
大阪の料理学校で講師として働きその後、結婚と同時に料理学校を開校。
プロの料理人を育成するのではなく、花嫁修業として、家庭料理ができる女性を育成するのを目的にしていました。
お母さんの料理のレパートリーが、豊かな家庭に育った人は幸福です。毎日のお料理が豪華でなくても、その季節に出廻る魚や、野菜、果物が少しずつ種類が多いと、とても嬉しいものです。よく言われるバランスのとれた食事ができます。
その為には、基礎を覚えて、それを応用していくのが、お料理上手になる方法です。
例えば、みつ葉がなければ他の青みで間に合わせる、ということを考える事です。みつ葉がなければ、その料理ができないと思ってしまうのでは困ります。
あるもので工夫して作るのが、お料理です。毎日、毎日が応用です。
基礎と応用が、料理学校最初からのモットーです。
家の味は、毎日の材料が変わるから、一年、三百六十五日の中から生まれてきます。
本校生徒のみなさんは、やがて家庭の良き主婦となる日の為に、ぜひ身につけておかなければならない料理の知識と技術。
この教科書は、12ヶ月間、あなた方の勉強の良き教科書として、その役目を十分に果たした後までも、なお日常お手もとにおいて、参考書として、応用できるように、長い授業経験の上に立って、基礎から本校の特色ある、セット献立のすべてを網羅してあります。
料理学校の開校は、昭和28年。その後、10年の歳月をかけて、昭和39年に、教科書は発行された。
以後、昭和51年と、平成5年に、指導料理が、時代に合わせて見直され発行されてきた。
一貫して、家庭料理が、幸せな暮らしの源であり、毎日飽きないで食べれる、バランスのお料理が、心と身体の健康になるという信念です。
お料理研究講師NET事業と、おけいこ12ヶ月教科書事業は、土井勝の思いを、社会貢献活動に役立てる。