この前、ゲームセンターで虫姫さまふたりBLをプレイしていた時の事だった。
後ろで熱心に(?)見ている女性が居た。
ふと見ると…少し前のゲームイベントで会話した時にSNSで相互フォローして貰った人だった。
ワシの方がそれに気が付いて挨拶したのだが、このゲームのコツみたいなのを教えて欲しい的な話から…流れでワシが実演して説明する事になった。
緊張して1面でミスったりしながらも。なんとかクリア出来たんだけど…。
いやはや、少し前までシューティングゲームなんて下手くそだった自分が、人にレクチャーしている事に我ながら驚くと共に、なんか嬉しくなってしまった。
ワシも成長したものである。
彼女のSNSでシューティングゲームが上手い人みたいに書かれていたので、大きな勘違いされているのが気がかりではあるが…。
しかし、こういう事があるからゲームセンターは良いなと思う。
めっちゃ楽しい。
さて、今回からはTAITOの名作、メタルブラック(METAL BLACK)について書いていこうと思います。
このゲームが登場したのは1991年…ワシが学生の頃だった。
当時、ゲームセンターにはよく通っていたんだけど、格闘ゲームが流行り出した頃だった事もあり、このゲームをプレイしたのはほんの数回だったと思う。
STAGE1はチュートリアルみたいな感じで難易度は高くないんだけど、STAGE2から本来の難易度になるので当然の如くそこで終わって…それっきり。
タイトルは知っているけどゲーム内容は詳しくは知らなかった。
まあ、ワシの場合はそういうのが多いんですけどね…。
このゲームを再びプレイしたのは、それから32年後になる。
一昨年(2022年)の3月に購入したミニ筐体「EGRETⅡ mini(イーグレットツーミニ)」にこのゲームが収録されていた。
購入当初は特にプレイする事も無かったが、せっかく収録されているからと触り出したのは1年以上経過した…2023年の6月頃だった。
メタルブラックは世界観や演出が素晴らしいシューティングゲームである。
まずは、そのストーリーから…。
西暦2042年、木星軌道上に伴星が出現し、それが原因と思われる流星群が地球に落下、地球の生態系が壊滅状態となってしまう。
更にその伴星から飛来したと思われる地球外知的生命体が侵略を開始し、地球文明は崩壊寸前に陥った。
侵略者は「ネメシス」と呼称された。
地球は各国陸海空の全軍を統合してネメシスに対抗したが、地球の兵器等の機器と融合する彼らの特殊能力、および未知の高エネルギーによる強力なビーム兵器の前に敗北を喫してしまう。
そんな中…翌2052年、人類はこのエネルギー源となる物質を突き止める。
それは未知の粒子「NEWALONE」、通称ニューロンと呼ばれた。
そして、敵のテクノロジーを利用することに成功…2万機にも及ぶ対抗兵器「CF-345 ブラックフライ」が開発され、大反攻作戦計画「メタルブラック (METAL BLACK)」が立ち上がった。
しかし、突如…政府はネメシスと停戦和平協定を結んでしまう。
協定の目的は、これ以上の被害の拡大を逃れる為とされた。
それと共にメタルブラック計画も永久凍結、ブラックフライの存在についても闇に葬られてしまった。
だが、ブラックフライのテストパイロットの1人だったジョン・フォードが反乱を起こす。
彼はブラックフライを強奪し、ネメシスへの反撃の為に出撃した。
停戦和平協定を破った彼はネメシスのみならず、地球の政府をも敵に回してしまうのであった。
以上がこのゲームのストーリーである。
当初はその詳細については知らなかったが、荒廃した地球から主人公は四面楚歌の状態で単身敵地に乗り込むという事くらいは存じていた。
STAGE1で海面が干上がり崩壊した都市の中を、黄昏を背景に主人公が飛び立つという…この世界観はワシにとって凄く好みだった。
そこで…たまに遊ぶようになったんだけど、毎回だいたいSTAGE2で全滅して一向に上達しなかった。
このゲームは物凄く苦手に感じた。
何の前触れも無く四方八方から敵が出て来るし弾も速い。
しかも、ランダム要素がある。
ずっと緊張のしっぱなしで、正直しんどかった…。
それでも何となく手も時々手を出してちょこちょこと遊んでいた要因としては、先の内容が気になったという事もあるが、やはり音楽が良いという事にあった。
ゲームを通して音楽を聴きたいという思いが、モチベーション的なものに繋がっていたのだと思う。
当時のワシは、このゲームの音楽が良いという事を3つのチャネルから実感していた。
まずは「逆鱗弾」の時にも書かせて頂いたkaru.さん。
STAGE1のBGMに関して…。
YouTubeでSTAGE1のBGMをピアノで演奏されており実に感動的だった。
あの黄昏の中を飛ぶシーンだけでも情緒的だが、これは主人公にとっては始まりのシーンである。
物語を全て通して見た後に、その曲をどう感じるかが知りたくなった。
次にZUNTATAイベント。
STAGE2のBGMに関して…。
イベントでこの曲を聴いた時、これはカッコいいと思った。
最初のSTAGEとは打って変わってBGMに疾走感がある。
あらゆる方向から厳しい攻撃が来る難所を抜けられるようになった時に、その曲をどう感じるかが知りたくなった。
そして最後にゲーム友達。
STAGE6のBGMに関して…。
この曲は凄く良いと教えて貰ったのでYouTubeで聴いてみたが、正直、そこまでの感動を覚えなかった。
ただ単に曲を聴いただけでは、その緊張感が分からないからだという事は分かっていた。
ここに来るまでの戦いを経て最終決戦に挑む緊張感をともなった時、その曲をどう感じるかが知りたくなった。
このゲームを触り始めて5ヶ月が経過した。
…と言っても週末にちょっとやっていた程度なので、期間だけが必要以上に長くなってるんだけど…。
少しずつ進めるようになって、たまにSTAGE4まで到達出来るようになった。
そこでちょっと気合を入れて練習する為に、STEAM版(S-Tribute:SATURNの移植版)を購入して練習する事にした。
そして、それから1ヶ月後に、STEAM版のクリア、およびイーグレットツーミニでの1コインクリアを達成する事が出来た。
メタルブラックは少し癖のあるシューティングゲームである。
でも連射があれば…かなり難易度が緩和されるので、後はきちんと対策を取れば進めるゲームだと思う。
時にどうしようも無い事故は起きるけど、それを差し引いても連射があれば比較的クリアしやすいゲームの様な気もする。
大事な事なのでもう一回言う…連射があれば…ワシの様な腕でもクリア出来る。
このゲームを通して知った事がある。
手も足も出ないと思っていたゲームが、やっていくうちに良い意味で全く違うものに印象が変わるという事である。
上手く進めない時に、それを自虐的にネタにしてSNSで呟いたりしていた。
その時にゲーム友達からこう言われた。
「ワシさん、人間力(アドリブ力)に頼り過ぎなんだと思いますよ。
メタルブラックは、もっと気楽に音楽を聴きながらやれるゲームですよ」
最初は全然ピンと来なかったけど、今となっては確かにその通りな気もする。
例えるなら…初めはめっちゃ冷たいし接点も無いと思っていた女の子が、半年くらい経ってめっちゃフレンドリーになった様なものかもしれない。
(絶対違うでしょ)
但し、その為にはある程度道中を覚える必要があり、ワシの様にすぐ忘れてしまう様な奴にとっては備忘録が必要になって来る。
なので…ここに記事に残しておく事にする。
それと共に、メタルブラックは難しいと感じている人が居れば、何か攻略の一助になったり、やる気スイッチを入れるキッカケになれば…などと思ったりもする。
さあ、絶望の世界をたった一人で戦ったジョン・フォードの軌跡を辿って行こう。
荒廃した地球から、今…ブラックフライが飛び立った。
(※追記:この記事のタイトルはドラゴンボールのアニメから引用してます。一回使ってみたかったのよね…)