グラディウスの思い出 | ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

ワシはシューティングゲームをやる事にしたんだ

できるかな?…じゃなくて、やるんだよね?
STGの攻略?…いやいや、ただの備忘録だよ。

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大河ドラマが最終回を迎えると、いよいよ年末だなという気がして来る。
今年は暗いというかガッカリするようなニュースが多かった様に思う。
なんか世の中が疲弊して来ている。
そんな中サッカーワールドカップでの日本チームの活躍は明るいニュースだった。



今年を総括するような気は無いけど、この記事を振り返った時に、こんな年もあったなぁ…と思えるように書き留めておく事にする。
この年はまだマシだったなぁ…とかは思いたく無いので、少しでも明るい未来が来て欲しいものだ。


グラディウスの思い出を書きます。



グラディウスは1985年にKONAMIがゲームセンターにリリースした横スクロールシューティングの金字塔である。
ワシがこのゲームの事を知ったのは中学3年生の時だった。
マイコンBASICマガジンという雑誌に写真付きで紹介されていた。




真っ暗の背景で上下に茶色い地形がある画面が少し殺風景に見えた。
白い戦闘機と一緒にオレンジ色の護衛(オプション)が浮いているのが奇妙だった。
ワシは、そのグラフィックを最初に見た時に、何か独特で不思議な感じを覚えた。
そして、ルールは複雑そうだけど面白そうなゲームだと思った。
何しろ自機と同じ攻撃力を持った護衛を4機も付けられるのである。
最強状態の時は攻撃力が実に5倍になるのだから、これは凄い。
何かロマンの様なものを感じて胸が高鳴った。

グラディウスはどんなゲームなんだろう…。
気になって悶々としていたワシは、ある日自転車を走らせて10分程の所にあるゲームセンターに向かった。
ゲームセンターの扉を入って直ぐ右手の壁際、並んだテーブル筐体の中にそれはあった。

インストカードを読んでやり方を確認した。
ボタンが3個もあるので少し難しそうだ。
今でこそ6個ボタンや8個ボタン、更にはレバーまでボタンなんて操作系もあるけど、ストリートファイターⅡが大ヒットしたのであのような沢山のボタンが一般的になったのであって、当時はまだ1個か2個ボタンが普通で3個だと多く感じた。
また、画面下にパワーアップのゲージがあるが、シューティングをしながらゲージを見るというのも少々複雑だと思った。

ともあれ…とりあえずプレイしようと思い、コインを入れてゲームをスタートした。
なんだか妙に自機の動きがもっさりしている。
まずはスピードアップをしないといけない事を理解した。
パワーアップにはカプセルが必要で、それは特定の敵を破壊するか編隊を全滅させると出て来るらしい。

スタート時に出て来る編隊は一カ所で待ち構えてショットで殲滅させるとか、ふらふら進んで来たり、こちらに近付いて来るザコに対しては正面に回って破壊するという事は、今でこそ常識みたいになっているけど…。
何も前提知識が無いので、ノロノロ動く自機では編隊は撃ち漏らすし、挙句敵に激突してしまうしで、全くもってカプセルが集められない。



開始早々2機もミスして、ようやく地形が見えた時は最後の1機になっていた。
それでもなんとかスピードアップした後に、カプセルも3個程集める事ができた。
本当はオプションが欲しかったのだが無理そうなので、とりあえず2方向に攻撃可能なダブルにパワーアップした。
これで強くなったと思いきや、単発の弾が上と前に飛ぶだけになってしまった。
その後、敢え無くゲームオーバー…。

とても期待していたグラディウスはStage1の入口であっさり終わった。

何だ、このゲーム?

ワシにとっては凄く難しいというか、それ以前に…よく分からないゲームのように思えた。
パワーアップしてようやくまともに動けるスピードになるというのも気に入らなくて…。
縦にしか動けない自機がパワーアップで横に動けるようになるようなゲームがそのうち出て来るんじゃないか…とか、ちょっとひねくれた事を考えたりした。
正直、第一印象は全く良くなかった。

1回やっただけでは分からないから、もう何回か遊んでみれば良いんだけど、その場でリトライするという発想は無かった。
当時は中学生だったので1コインの重みが違うのだ。
新しいゲームとのファーストコンタクトはとても重要なのである。

そしてその後、ワシはグラディウスを遊ぶ事は無かった。


高校生になった頃、ファミコン版のグラディウスが発売された。



発売された事は知っていたが、殆ど気にしなかったので、自分の周りで流行っていたのかどうかは分からない。

その後、MSXというマイコンでもグラディウスが発売された。
KONAMIはMSXに力を入れていたのか、グラディウスのシリーズが何作か発売された。
クラスにMSXを持っている奴が居て、このシリーズが大好きだったのを覚えている。
そいつの家に遊びに行った時に画面を見せてもらったが、ワシは彼のプレイを見ているだけで触らなかった。

そんな風だったので、グラディウスというゲームの名前はちょくちょく耳に入っていたが、ワシの食指が動く事は無かった。


それからまた少し経って、高校3年生の頃…。

百貨店の屋上にあるゲームコーナーで、友達のF.S君とグラディウスをプレイしている自分が居た。
F.S君は前にファンタジーゾーンの時に登場した…人一倍助平だがゲームが上手い奴である。

再びグラディウスをプレイするようになったキッカケはよく覚えていないのだが…。



多分、当時持っていたマイコンX1にグラディウスが移植されて、家で遊べるならやってもいいかなと購入して遊んでいる内に、少しやり方がわかって来た…とか、そんなんだったと思う。

何度か遊んでいるうちにStage3〜4くらいまで行けるようなって、次第に面白くなって来た。



グラディウスなんだから、面白いのは当たり前である。
そしてある時、凄く調子のよい時があって、最終面のStage7に突入する事が出来た。



テーブル筐体でプレイしていて対面にF.S君が座っていたのを覚えている。
ラスボス直前の梯子の様な障害物が出て来る所まで辿り着き、そこでミスをしたのも覚えている。
まだ残機があり…そこから復活する際に、戻されてスタートしても梯子はもう出て来ないんだな…と思ったのも、ちゃんと覚えている。

ただ…ラスボスに辿り着いた記憶が無いのだ。
多分、その時はクリア出来たと思うのだが、本当にそうだったのかどうか…どうも確証が無い。
確かに最終Stageには訪れましたが、ラスボスに会ったかどうかについては記憶に御座いません…なのである。

ワシにとってクリアしたかどうかというのはとても重要な事であるにも関わらず、そこの記憶がすっぽり抜けているのだ。
そして、たまにこの事を思い出すけど、その度になんかもやもやして…考えても良く分からず…。
あっという間に30年以上も過ぎてしまった…。

そこで今回、もやもやをスッキリさせる為に、グラディウスをやる事にした。



STEAM版のアーケードクラシックス アニバーサリーコレクションを購入…。
このソフトは過去のKONAMIのゲームが幾つか収録されたものなのだが、その中からグラディウスを選択してプレイする事にする。
目標は1周クリアだ。

…という事で、長い年月を隔ててワシの所に再び…。

「宇宙が、マルゴト、ヤッテクル」