映画好きはコーヒー好き…かな | dvconのブログ

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近所にいつからか奇妙な装置が設置されていた。

どこかレトロチックな、ジュール・ヴェルヌの挿絵や或いは「天空の城ラピュタ」に登場するようなゴシック的レトロフューチャーな機械を思わせる。

何者かと近づいてみるとコーヒー豆の自動販売機だった。かなり凝った造りで遊び心満載の、こういうのは嫌いではない。

特注であろうが一台きりという事は考えられないものの他では見たこともない。

更に側面には宣伝看板も設置されているのだが、それが見れば分かるように「ニュー・シネマ・パラダイス」のパロディになっている。

販売機のデザインと看板のデザイン、どうも統一性もなくデザインされた映画もコーヒーと関係のある訳でもなく、いささか違和感があるものの重ねて書くが、こういう遊び心は嫌いではない。

「ニュー・シネマ・パラダイス」は映画好きには感涙物の映画だった。

街の娯楽施設である映画館の撮影技師と、出入りする少年の交流と時の移り変わり世界の変化を描いている。

監督ジョゼッペ・トルナトーレが作ったオリジナル版は2時間半以上ある作品だったが、2時間程に縮めた版を作り世界公開版とし、それが大ヒットとなった。

その後オリジナル版も公開したのだが、主人公の少年の青年となってからのエピソードが加えられた形となり、その行動がいささか物議を醸し出して、感動的だったラストの意味もいささか変わってしまうこととなった。

現在はどちらもソフトで観ることができるので、好きな版を観るといいだろう。

更にエンニオ・モリコーネの音楽も、映画の雰囲気をいやでも盛り上げる名曲で、コンサートの定番になっている。

 

そんな作品をパロディというかオマージュというか、こういう形で宣伝に使う人はかなりの映画好きなのだろうね。