先日は、第10回釣りキチ三平の里自然体験塾があった。
スノーシューを履いて三平の里を歩きながら冬芽観察やアニマルトラッキングを楽しもうというものである。
毎度のことだが、冬場になるとキャンセルが多い。
今回もキャンセルが相次ぎ、結局親子で7名の参加となった。
それでも昨年、カンボジアに同行した埼玉県の小学生親子が参加してくれ、初県外の参加者となり貴重な交流の場となった。
参加した埼玉県のお母さんが言うには、「秋田にはこれだけの魅力的な自然がある。こうしたイベントに参加しないのはもったいない。」
ということであった。
首都圏まして近くに自然といえば公園ぐらいしかない所に住む方にとってはまわりがこれほどの自然に恵まれていることはまさに宝の山に見えたようだ。

さて、今回でもって今年度の体験塾の活動は終了となる。
今年度は、1回がクマの影響で中止のため、9回の活動となった。
9回で参加した親子は、285人。
過去5年間の参加者数を調べてみた。
以下となる。( )内は回数。
2021年度(10回) 126人
2022年度(10回) 138人
2023年度( 9回) 137人
2024年度(10回)  215人
2025年度( 9回) 285人

2021年度から2023年度は、コロナ禍のためまた周知が十分とは言えななかったため、少なかったかもしれない。
それでも年度を重ねるにつけ、順調に増えていることがわかる。
ありがたいことだ。
また、2021年から3年間ぐらいはフィールドの選定も模索状態であったが、2024年度からはフィールドが決まりつつある。
フィールドは、いわゆる観光地ではなくさりとて遠い大自然でもない。
身近な里山景観のあるフィールドがほとんどだ。
これは、身近な所には、魅力的な自然があることだ。
その中で五感を使って遊んだり学んだりすることによって親子とも人として成長できるという願いが込められている。
体験塾を始めた当初は、その願いは本当かどうか不安こともあったが、5年目に入ると確信に変わりつつある。
活動に参加している子の成長を見たり保護者からの言葉を聞いたりしていることからそれは証明されている。
夏には、1泊2日のスケジュールで、1日目は秋田駒ヶ岳や栗駒山に登る。
こちらは、補助の関係で横手市内の小学生限定だが毎回大人気である。
また、参加条件も親子が原則だが、小学校3年生以上なら子どもだけでも良いと中学生ももちろんOKである。
参加費は、親も子も一人500円。
これは、ほとんど保険代に充てられる。
保護者に負担をかけないようにという趣旨だが、これは一貫して守っている。
体験塾の周知方法だが、2023年度から市報よこてや4月の始めに横手市内の全小学生に年間計画がわたる。
だから、おそらく横手市内の小学生や保護者ならば体験塾の存在は知っているはずだ。
これには、苦い思い出があった。
2年目のことだったろうか、秋田駒ヶ岳に子どもたちに登っていた時のこと。
私たちが引率するたくさんの子どもたちを見て途中で会った親子から「何の集まりですか?」と聞かれた。
話をするとその聞いてきた親は、横手市内の方だという。
それで聞いてみた。
「釣りキチ三平の里自然体験塾は知らないのですか?」
と。
すぐにその親が答えた。
「へ~、そんなのがあるのですね。」
と。
この時はショックだった。
たまに市報や地元の新聞にも取り上げられていてもこの程度だ。
しかも秋田駒ヶ岳に来る親子のことだ。
企画に興味がないはずはない。
こんなこともあって、まずは春先に全小学生に渡してもらうことにした。
おかげで、4月から8月ぐらいまでは毎回たくさんの親子が参加するようになった。
あとは、秋から冬にかけての参加者の確保が課題だ。
それこそ、今回のスノーシューを履いての冬の企画だが、季節柄、風邪やインフルエンザなどの病気に悩まされることが多い。
まして、寒い季節だ。
それなのにわざわざ野外に出て野山を歩くなんてと思うのも仕方がないことなのかもしれない。
それでも楽しいのだ。
参加した子どものイキイキした表情や活動を終えてからの子どもが「また、来月も参加します!」と話してくれる姿は何よりも励みとなる。
4月からは、6年目の活動に入る。
年度を重ねるにつれて見える景色も変わってきた。
間違いなくそれは、身近な自然の魅力そして子どもたちの成長していく姿に触れる喜びである。