【英語】Wicked【多読】 | おっさんのひみつ ~グンマーの英語学習~

おっさんのひみつ ~グンマーの英語学習~

33歳から英語学習を開始したおっさんのひみつに迫る、英語上達完全マップによる学習の記録、でした。
グンマー、群馬サファリパーク、ニチアサキッズタイムとなんでもあり、そう思っていた時期が私にもありました。
あーさんとぽっさんに捧ぐ。

ブロードウェイミュージカルや劇団四季の「ウィキッド」原作版。
本の小口が鮮やかな緑色でステキ!ちょっと電車で読むには恥ずかしい。
519ページ、153,353語。20時間以上かかったと思う。
まあ総合的に面白い話ではあったけど、おすすめはしない。

 

●Wicked

WICKED

評価:★★

 

いきなりだけど、細かいディテールまでは読み取れませんでした。
宗教や哲学が絡むと教科書英語ではとても太刀打ちできない。
内容は善悪の境界というか「Evilとは?」みたいなのがメインテーマ。
読んでいるとモラル、倫理観が危うくなってくる感じ。

 

オズの魔法使いのサイドストーリーっつっても、全編通して暗い。
もちろんミュージカル版とは別物のモヤモヤエンドだぜ!
いちおうドロシーやライオン、ブリキの木こりと案山子がストーリーに絡んでくる。
読む前にオズのあらすじをチェックしとくといいんじゃね(なげやり)

 

出生からこの世の罪を背負ったような扱いで非常に気の毒な主人公エルファバ。
緑色の肌をした、後の「西の悪い魔女」。つっても魔法は得意ではない。
この本、最初の方と最後の方はなんかもう胸糞でな。
両親から愛されることなく、負わされた罪に壊れて自滅するとか、なんなんだよ。

感情移入型の人はドロシーが嫌いになること請け合い。

 

そんなファバラ(父愛称)も中盤、青春編では普通にキャンパスライフを満喫。
後の「東の善い魔女」グリンダとの友情を育みます。
いろんなエピソードを交えながら結構ダラダラ陽キャライフを過ごすエルフィ(友愛称)。
陰キャ代表のおっさん、イライライライラ。

 

なんか校長が悪いやつでオズの魔法使いと悪巧みしたりしてかくかくしかじか。
突如シズ大学から姿を消し、謎の地下活動(しかも下っ端)を開始するエルファバ。
ある日、元学友のフィエロと再会して恋に落ちるのでありました。


このフィエロさん、どっかの部族の王子様で学生の頃から既婚。
フィー(愛人名)に愛を囁きつつ、愛情のない妻子への贈り物も欠かさないマメな男。
でも戦闘に巻き込まれて?あっさり死んでしまうのだ!

 

許しを得ようと未亡人となったフィエロ妻のもとに乗り込んで、屋敷の一角に住み着いたエルファバ。
もう書いてて意味がわかんないけど、その後も意味わかんないエピソードの連続。
フィエロとの間に生まれた子供もあんま活躍しねーし、グリンダとの再会も盛り上がらず。
良かったのはグリンダとの決別シーンくらいか。

 

萌え大賞はヤギのディラモンド教授。
エルファバを真に理解してくれたただ一人、いや一頭のヤギ。
こいつが生きていればまた違った結末になっていたはず。
エメラルドシティで迫害される動物たちはおそらく人種差別への皮肉なんだろう。