X(旧Twitter)に投稿した、映画『友だちのうちはどこ?(原題:خانه دوست کجاست ؟/英題: Where Is the Friend's Home?)』の自己感想の転載です。

 

7)
本作における「未成年者の言うことを精査もせず微塵も信用しようとしない理不尽な大人」、挙げ句の果てに体罰(これは前作『トラベラー』の場合)...という部分は、自分自身も学生時代にそういう体罰(数学教師から顔に強烈なビンタを食らった)を想起せずにいられないリアリティがあった。

 

8)
「子供に対する大人の理不尽な言動や挙動」に対して、本作では「子供の誠実さとその誠実さを完遂するためのひたむきさ」が描かれているが、結局大人も子供も誠実な人間から狡猾・残虐な人間まで多種多様に存在するのが現実社会であり、その中の一類型が描かれているのだと感じた次第。

 

9)
前日に見た『トラベラー』がイラン・イスラム革命前の親米傀儡政権時代、本作『友だちの〜』は革命勃発以後の作品だが、カラーに変わったこともあってか『友だちの〜』のほうが地方の貧相さが少しだけ改善されてるように奇しくも見えた(貧富の差は親米傀儡時代のほうがひどかったそう)。