過日(記憶違いでなければ先月4月くらい)に近隣のスーパーマーケットで”もっさり大束でお値段100円”の割安ほうれん草を買ったことで、「ほうれん草のおひたしでも食べてみるか」ということになり、レシピを調べて作ってくれた相方ヒゲ氏。
ほうれん草のおひたしには”すり胡麻”がやっぱり和えられてないとね、というわけで、さらにさかのぼった過日にセリアで買っておいた”ちっちゃなすり鉢”でちょっぴり苦労しながら胡麻をすっていたワタクシ。
(↓記事中に同じものがありますね)
すり鉢もすりこぎもとぉっても小さな商品だったので、鉢からこぼさずにするには力の入れ方とやや丁寧にやらなければならないという合わせ技の事情があったためであります。
現にヒゲ氏がスピード重視ですったら鉢の外にボロボロこぼれましてですね...。
(;^ω^)
「だから急がずゆっくり地道にやってたのよ」とツッコミ入れたワタクシなのでありました。
さて。
今月端午の節句の日から借り始めた畑は、耕作放棄地を無償で部分的に借りてらっしゃるかたのゆるい集合体のような感じになっておりまして、皆さまそれぞれ自分が来たいときに来て自分の圃場の面倒を見ている...という利用状況である模様。
行っても誰もいないこともあれば、どなたかがいらっしゃって「こんにちはー」と挨拶を交わしたりお互い雑談をしたり...ということも。
作物をくださることもありましてですね......。
10日ほど前(05/19)には「ほうれん草いる?」と訊かれ、二度も訊かれたので「ああこれ断るほうが失礼なパターンかも」と思いお言葉に甘えていただいたら、一束がおっきな立派なほうれん草が我が家にやってまいりました。
ヒゲ氏がおひたし作るだけで一苦労でしたし、胡麻和えを作るためにちっちゃなすり鉢で胡麻をするのもほんのちょっとばかり大変........と思ってましたらば......
先週の木曜日(05/22)にひさしぶりに出向いた某リサイクルショップにて、石造りの立派なすり鉢を発見。
お値段は500円。
造りもしっかりしていて重量感がずっしりとしていて、実に胡麻すりがやりやすそうな形状と質感。
思わず買ってしまいました。
お会計の際に「強盗が来てもこれがあれば大丈夫(^皿^)」という冗談を口にしたらお店の人もややウケしてました。
そのくらい頑丈でしっかりした造りです。
おそらく昭和時代の産物ではないかと推測されます。
実はこのすり鉢を買ったリサイクルショップでは、ダーチャ部屋に居を拡張するにあたって”沸かしたお湯を保温しておくため”の入れ物も買ったことがあったのですが、それもおそらく昭和の産物とおぼしき魔法瓶水筒。なぜそれを選んだかといえば、元部屋のほうでずっと使っていた保温ポットよりも圧倒的に機能が優秀だと予測したからです。
事実、その予想は的中し、昭和の産物とおぼしき魔法瓶水筒は素晴らしい保温性を発揮し大活躍しております。
そういえばインドに住んでた頃に、特急で受けた少量の翻訳仕事も「1990年代製造の日本製印刷機の操作パネルに表示される日本語を英訳する案件」だったなあと思い出します。
インドは国外から物品を輸入する際に、新品よりも中古品のほうがよけいに関税を取られる国で、それなのに中古品をあえて輸入した理由は、その印刷会社の社長さん曰く「1990年代半ばの日本製印刷機が一番優秀だからだ」なのだとか。
我々が2回ほどその翻訳仕事を受注した後にくだんの印刷機は壊れてしまったのですが、新品よりも高い関税を支払ってまでふたたび中古品を、その社長さんは日本から輸入したとのことです。
カンボジアやタイでは日本の中古品が人気だ!的な報道も見たことがありますし、ロシアではいまだに日本の中古車が人気な様子ですし、それらがおしなべて「中古品」なのは、インドで聞かされたインド人社長さんのご経験と、近年リサイクルショップで”昭和時期製造と思しき高品質の商品”を買う傾向に自分たち自身もなっている...こともあわせて考えると、”昭和後半期の産物の高品質さ”なのだろうなあおそらく...と痛感させられる次第です。
2000年以降のものがすべてダメというわけでは決してないのですが、1990年代中盤が日本製品の高品質や質実剛健ぶりという点ではピークだったんだろうなあ.......とは個人的に思う次第です。
それ以降はダメになったというよりは、”よいものを造りたくても予算や投資としてお金が回ってこなくなった”なのだと思うのですね。
広告業界もそうだった、とヒゲ氏はしょっちゅう申しており、同様の現象が日本の全業種にふりかかったのであろうと推察する次第。
予算がなければ本当によいものを作るのは難しいですし、開発もメンテナンスもできなくなっていきますからね......。
(´・ω・)
一生これひとつで困らないだろうという質実剛健な石造りのすり鉢&すりこぎを手に入れて、ついついそのようなことが脳裏を駆け巡るのでありました。
一生モノになりそうな点からいえば、立派な「昭和の遺産」と呼べるシロモノかもしれません、そのすり鉢&すりこぎは。
ところで蛇足。
10日前に畑でいただいた大量のほうれん草はおひたしになり2回に分けていただいたのですが、おいしくてモリモリ食べてたら画像を撮るのを忘れておりました(苦笑)。
もうほとんど残っていない状況になってあわてて撮影した画像がこれです。
次にほうれん草の胡麻和えを作るときは、質実剛健石造りすり鉢で胡麻すっちゃうぞ!(笑)。