(旧Twitter)に投稿した、書籍『コレラの世界史』の自己感想の転載です。

 

10)
「コレラと禁酒法」にそういう接点があったのか、も勉強になる。人が活動家として何かを主張する際に、何を主張の媒介として用いるか、は実に幅広くさまざまな事象が対象になるのだな、と心にとどめておきたい。 何と何が結びついてもおかしくはない、という意味で。

 

 

11)
同書でとりあげる英国コレラ・パンデミックの時代は現在ほど労働者が権利や知識を勝ち得てない時代なので、コレラ感染者の隔離治療が「コレラと偽って権力者が庶民を毒殺する」と信じられていたそうだ。いつの世にも起こりがちな人間の心理ではあると思う。

 

 

12)
「井戸に毒を投げ入れたやつがいる」も別途流布されていたようで、人間個人個人はいつの時代も変わらないのだなあと痛感させられる。人間の肉体という器の外に情報や知見を膨大に蓄積できるようになっただけで、我々自身は生まれた時はもれなく知識ゼロ状態ですからね🤔

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<5>に続きます。(予定)