所有物件を手放したいのだろうなあ...もとい売却広告が出ているのだから「オーナーは手放したい」としか言いようがない現居住のワンルームマンション(元部屋)。
物件環境を整えないと買い手の興味を引けないと思った?のか、ずーっと手付かずだった駐輪場の放置自転車整理をはじめとして...
前触れもなく突然に「外壁・共用部塗装および防水工事」のお知らせが舞い込み、この5月中旬から約1ヶ月間、工事が進行しておりました。
住み始めてから6年半あまり、こういうまとまったメンテナンスは一度もなかったなあこの建物...と思いつつ、「こうしないと売れませんよ。ほらやりましょうよ!(と高いリフォームを勧める)」とか変なコンサルとかに寄生されてないといいけど建物オーナーさん...と話す相方ヒゲ氏と私。
ヒゲ氏用に借りたダーチャ部屋のほうは、そもそも物件自体(築年数が古い割には)メンテナンスはそれなりにしっかりしている様子で、我々に貸してくれた家主さんと話していても「高く売ろうと思うと高いリフォームを勧められたりして困る」という話題が出てきました。
これにより、「空き家問題が片付かない大きな一因は、不動産屋やリフォーム業者・コンサル等が家主に寄生するからではないか」という仮説にたどり着くヒゲ氏と私。中古物件の売却広告を見ていると「売りたくてリフォームしたんだろうなあ。そのぶん価格に乗せないといけなくて、でもリフォームしたからって売れるとは限らないし、物件オーナーさん弱り目に祟り目だよねこれ」という光景をつい推測してしまう物件を多数お見かけするのです...。
(´·ω·)
で、「売りたいんだろうなあ。でもこの建物、個室は退去者が出るたびに作業が入って個室の室内はそれなりにメンテナンスしてるっぽいので、共有スペースだなあメンテナンスがこまめにされてなかったのは」とは住んでる物件に対しては思うので、「外壁・共用部塗装及び防水工事」という判断に至ったのは、まあわからなくもないです。
見た目を塗りなおせば少しはよくなったように見えるくらいの物件だとは思いますし。
外壁塗装だったので足場を組まれ、普段なら「ジャッキー・チェンか竹内康博さんでもないと侵入できないようなうちの部屋」が足場から侵入可能になっちゃったり、作業員が外から室内を覗き込むのが可能な状態になったり(暑くなると遮光カーテンを閉めて(仕方ないから)エアコンを使うようにしてますが)と、心もとない工事期間を過ごしたわけですが...
この期間中にとても困ったことのひとつが、塗装工事から出る塗料のにおい。
普段家で作業してる身にとっては、塗料から出るきつい異臭が部屋に侵入してくるのはたいへんつらく、工事期間中何度となくダーチャ部屋に逃げ込みました。
(ダーチャ部屋でのネット回線契約をまだおこなっていないので、その点とても不便になるわけですが、背に腹は変えられず仕方なく塗料臭から遁走の日々...)
この「塗料のにおい」がのちのち問題を引き起こすことを予想しないままに......
1ヶ月あまりを費やしておこなわれた「外壁・共用部塗装および防水工事」、ひととおり作業も終わって足場も解体され、「ちょっと塗装を塗り直しただけで共用部分の見た目が明るくなった感じがするかな?作業中は塗料のにおいで気分が悪くなりそうだったけど(室内にも当然においは侵入してきていた)...」と思っていましたらば......
時間の経過とともに、共用部(階段とその踊り場や各戸の玄関前の床)に虫の死骸がポツポツと目立つようになってきました。
「ああ、塗料のにおい、人間でもきついと思うから身体が小さい虫にはもっとダメージあるよねえ」
と思ったのですが、ここですぐ”とあること”に気づかなかった私の迂闊さよ。
実はこの元部屋ではないダーチャ部屋のほうでも、家主さんの残置物のお布団により「チクチクする、痛い&かゆい」という現象が発生。
こちらは7月8日(月)の夜にアースレッドで和室を燻蒸。
が、その残置物お布団にかけていたクール敷きパッドを元部屋のほうへ持ち帰ってしまい、これに関しては何日も経たずに「あ!いかんいかんこれはあっち(ダーチャ部屋)で虫害受けてるかもしれない(汗)」とあわててしっかりお洗濯。
寝床のマットが比較的新しいのも手伝ってか、元部屋の寝床での被害はダーチャ部屋からは伝染してはこなかった...?かもしれない...?
......などと思っていたら。
時間の経過とともに、元部屋のほうでも身体のあちこちがチクチクしたり痒かったり痛かったり。
寝ている間は特にどうということはないので、寝床の問題ではなさそう。
いったい何が?どこが?と思っていると、断熱素材として敷いてあるアルミシートの上を歩くと靴下越しにもチクチクしたり、PCに向かうべく事務用椅子に座っていると(背もたれと座る部分がメッシュ構造)チクチクチクチクしてきます。
これはダーチャ部屋から被害を持ってきたわけではないな...
と元部屋とダーチャ部屋を往復して寝泊まりしているうちに確信するようになり。
...にしても、季節性の蚊やゴキブリならわかるが、一体全体何が? (ダーチャ部屋では燻蒸後にノミが1匹確認されたとのこと)
元部屋からダーチャ部屋に移動させた物のほうが圧倒的に多くて、ダーチャ部屋から移動させてるものって逆にほとんどないのだけど......
...と、身体のあちこちに虫にやられた赤い斑点と一箇所は大きな化膿痕になってしまった苦痛に耐えながら日々考えていると......。
はっ!
( ゚д゚)ハッ!
......と気づいたことが。
そう、元部屋の共用部分にたくさん転がっている虫の死骸。
その分布から察するに「塗料から出たガスによって苦しくなり、上の階を目指して移動した」はずなのです。5階建の3階から上に移動するにしたがって転がっている死骸数が増加していってますからね。
で、我が家は最上階の5階。
「やったー塗装のガスがここには来てないぞ!」と虫たちが居室に移動してきた可能性は十分に考えられます。
塗装工事は外壁と共用部分だけで、我々居住者の居室は今回対象外。
我々の居室がエアポケット的な「逃げ込み先」になっていてもおかしくはないでしょう。
こう思い始めると、どうにもそう思えてきます。
「いろいろ原因を探ってみて、それでも治らないなら”精神性”のものとか...」
と言っていたヒゲ氏も、ひさしぶりに元部屋のほうに来てみると、
「たしかにかゆいなこれ」
と座布団の上でのたまいます。
だから言ったべさ。
気のせいちゃうで。
寝床のほうには布団乾燥機を2回動作させて熱風でいちおう対処したのとイボイボくんがまだそれほど古くないせいか、前述したように睡眠中はこれといって問題を感じません。
とにもかくにも事務用椅子と床の断熱シートがチクチクツートップ。シートの下には実はダイソー製ジョイントマットが敷かれています。
まあこれだと虫も隠れられて彼らにはいいかもしれませんね。
しかし、我々的には全っ然よくないので、7月16日(火)に元部屋のほうでもアースレッドで燻蒸を開始。
ダーチャ部屋での燻蒸では換気のさいにえらい目にあったので(これはまた別立ててお話するかもです)、元部屋では燻蒸したままふた晩ほど放置してみました。その間ワタシはダーチャ部屋に避難.......ということで。
いやー幸か不幸かダーチャ部屋借りててよかったわー
これで避難先がなかったらもっと大変でしたわー
という心境でございます。
で、燻蒸開始から30数時間後にヒゲ氏が掃除機で掃除してくれましたが、問題は「衣類全般に逃げ込んでしまっている」可能性。
なにせ、塗料から出たガス臭が人間でも「これはきついわー」と思うレベルだったので、虫たちの民族大移動になっちゃってるはずなんですね。
そのせいか、実は「服からもチクチク」状態がずーっと続いているのです。
服がその状態だともう逃げようもなくもう大変。
こんな状態になるのは、今の部屋に6年半強住んでて一度もありませんでした。
今回が初めてです。
虫が元気に活動しているインド生活での家でさえここまでひどい目にあったことはなく(蚊を除く)。
ヒゲ氏も「塗装工事が原因だ」と全面的に同意。
それ以外に理由が考えられません。
管理会社にその旨連絡して対処をお願いしましたが.......
とどこおりない状態まで戻すのはかなり時間と手間がかかりそうです......
物件オーナーさんには申し訳ないですが、「よけいなこと(外壁塗装をいっぺんにやってしまったこと)してくれたなあ」というのが個人的な本音。
今年は夏じゅうこれで苦しみそうな悪寒であります。
えーん(悲)。