1ドル116円になって戦々恐々としている我が家ですが...

 

円安の何がいけないのだろう?」と思うかたもおられるかと存じます。そういうかたにはドル円レートで見ると分かりづらいかと思うので、逆の方向「円ドル」から眺めてみると...... 「円の価値が落ちている」動きが見えてきます。

このチャートだと、「日本円1円を米ドルで換算したお値段」ということですね。

つまり、「一円の日本円を買う値段がどんどん安くなっている」ということです。

だから「円安」となる。

別の言い方をすれば「円の価値が下がっている」動きをこのチャートは示していることになります。

 

さらなる円安進行に関しては以前から危惧しておりまして...

 

 

 

 

いろんなものの共有が輸入で成り立ってる日本には、円安になればなるほど痛手になります。

円安になればなるほど、輸入物品への輸入時の支払い価格が上昇するからです。

 

直近1年間で見て1米ドルあたり約13円の円安が進行しています。

1米ドルだけで見ると「なんだ、たった13円か」に見えるかもしれませんが、10ドル、100ドル、1,000ドルとなってくると違いは大きくなります。コンテナで一括大量輸送の形で運ばれる品物だと購入価格が1,000ドルで済むわけがないので、1ドルあたり13円の違いは何百万円単位の支払額の違いになってくるのは当然です。

つまり、調達能力に影響を及ぼすわけです。それも悪い意味で。

同じ100万円持っていたとしても、円安になればなるほど「買える量が減っていく」のです。

 

1月4日という「年明けのマーケットが動き出して、その影響での急激な円安」と見ることができる部分もあって、短期的な意味ではストンと円高になったりも当然考えられますが、年単位の長期的目線で見ると、日本政府がさらなる円安への危機感をさして持っていないように見えるので、よくない形で円安が一層進行し、それによって物の値段があがってしまうことを政府は「悪いインフレ」とごまかし続けるだけ.......のようになっていくという仮説を私個人としては立てています。

 

この仮説・予想がはずれるに越したことはありませんが、果たしてどうなるのやら......ですね。