最新ドローン(無人航空機)包括許可申請を細かく解説してます。国土交通省の新しくなったDIPS2.0の1年間”特定飛行”を許可する申請ですね。最近法改正がされてだいぶ内容が変わってましたので参考になればと思います。また飛行ルールも初心者にわかりやすく解説。解釈もだいぶ変更になったみたいです。今回はDJI AIR 2Sで申請。DJIさんは基本日本の国土交通省がドローン機体本体が結構認めていてホームページで認証されていますので、許可申請は楽です。認証が認められていないドローンは追加基準などの記入が必要になってきます。

 

動画でも詳しく説明してますので良かったら立ち寄って下さい↓
最新ドローン包括許可申請-ドローン初心者必見!DIPS2.0年間ドローン特定飛行対策


 

★ドローン許可申請とは

簡単に説明すると、ここでドローン(無人航空機)を飛ばすと危ないからドローンを飛行する時は許可申請して下さいと言う感じです。そういった危ない場所及び条件の飛行を”特定飛行”と言います。もちろん特定飛行じゃない場所や条件もあります。

後、包括申請(1年間許可申請)は基本仕事での取得になります。趣味ではその都度1回ずつの申請になり、包括申請は出来ません。

100g未満に関しては特定飛行に該当しないので許可は必要ありません。100g以上のドローン(無人航空機)が対象になります。

ドローンやラジコンの許可申請に関しては先にドローン登録をして下さい。

DIPS2.0 国土交通省ドローン登録方法

 

★特定飛行の場所と条件

:特定飛行の場所

 ・空港等の周辺 ・150m以上の上空 ・人口集中地区の上空 ・緊急用務空域

特定飛行 空港等の周辺 150m以上の上空 人口集中地区の上空 緊急用務空域 ドローン・ラジコン

※国土交通省抜粋

 

この中で【人口集中地区の上空】要するに都会の上空の許可を取得したいと思います。特定飛行がない山でドローンを飛ばすことが多いのですが、山とかでも稀に特定飛行の許可が必要になります。

【空港等の周辺】【150m以上の上空】この2つは結構リスクが大きく危ないのでおすすめしません。仕事で仕方なくとかでしたらわかりますが。また申請に関しては包括申請(1年間許可申請)は取得できません。149m以下でも映像は綺麗に撮影できます。【緊急用務空域】は通常時は要らないと思います。

 

:特定飛行の条件

・夜間での飛行 ・目視外での飛行 ・人又は物件と距離を確保できない飛行

・催し場所上空での飛行 ・危険物の輸送 ・物件の投下

特定飛行の条件 夜間での飛行 目視外での飛行 人又は物件と距離を確保できない飛行  催し場所上空での飛行 危険物 ドローン・ラジコン
 

ここで基本的な条件は【目視外での飛行】と【人又は物件と距離を確保できない飛行】が取得したいですね。目視外での飛行は距離が伸びますので撮影の範囲が広がります。また人又は物件と距離を確保できない飛行も撮影する対象物、特に人工物等になると周りに人がいたり、建物があったりすることが多いので必要だと思います。後夜間での飛行も出来れば欲しいですね。そんな感じです。【催し場所上空での飛行】は1回ずつの申請で包括申請は取れません。【危険物の輸送】や【物件の投下】は配送関連や産業で主に農業散布、そして実験等で取得になると思います。

 

カテゴリー概要

無人航空機(ドローン)の飛行形態については、リスクに応じた下記3つのカテゴリーがあり、リスクの高い順にカテゴリーⅢ・Ⅱ・Ⅰに分類され、該当するカテゴリーに応じて手続きの要否が異なります。要するに申請する時にどのカテゴリーにするかです。

 

カテゴリーⅢ

特定飛行のうち無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講じないで行う飛行。(第三者の上空で特定飛行を行う)

カテゴリーⅡ

特定飛行のうち無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講じたうえで行う飛行。(第三者の上空を飛行しない)

カテゴリーⅠ

特定飛行に該当しない飛行。航空法上の飛行許可・承認手続きは不要。

 

※立入管理措置とは、無人航空機の飛行経路下において、第三者(無人航空機を飛行させる者及びこれを補助する者以外の者)の立入りを制限することを指します。

※機体認証及び操縦者技能証明の取得により、カテゴリーⅡ飛行のうち一部の飛行許可・承認手続が不要になる場合があります。
 

個人的な見解としてはカテゴリーⅢはおよそドローンの配送(自動操縦)を想定したものと思います。映像撮影だとカテゴリーⅡで良いと思います。カテゴリーⅠは特定飛行のドローン許可申請は要りません。

カテゴリーⅠ・Ⅱ・Ⅲ分け ドローン・ラジコン
 
★ドローン許可包括申請方法(ラジコン承認申請)
検索サイトから【ドローン許可申請 dips】で検索して下さい。dipsのキーワードを抜くと出てきません。
検索結果に【ドローン情報基盤システム2.0】と出てきますのでこれをクリック。
ドローン情報システム2.0 ラジコン
 
国土交通省DIPSのサイトへ行くとこういった画面が開くので【ログイン・アカウント作成】をクリック。
 
 
ログイン画面になります。右の方でアカウントを作成して下さい。個人と団体が分かれています。私は個人へ進みます。
ログイン dips2.0 ドローン・ラジコン
 
利用規約を読みます。スクロールしないとチェックが入りません。
dips2.0 利用規約
 
【航空法における無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルールについて】を必ずクリックして下さい。
チェックが入りません。
飛行ルール
 
チェックを入れ、次に進みます。
 
ドローン 特定飛行 包括申請
 
アカウント開設画面になり、ご自身の個人情報を入力します。入力が終わると下の確認ボタンをクリックして最後まで進んで完了させて下さい。
 
アカウント開設
 
ログイン画面に戻りご自身の【ログインID】及び【パスワード】を入力して下の【ログイン】をクリック。
ログイン 国土交通省 無人航空機
 
次の画面で下にスクロールして行くと左の方に【飛行許可・承認申請へ】がありますのでクリック。
包括申請 ドローン承認申請
 
 
【操縦者情報の登録・変更】をクリック。
操縦者情報登録記入
 
【新規作成】をクリック。
新規作成 ドローン
 
操縦者の情報を入力して下さい。
ポイントは総飛行時間は10時間以上必要、夜間は0?1時間?情報が両方あるのでわかりませんが私は夜間飛行が必要なので1時間練習して入れました。
通常のドローン飛行の練習方法は飛行禁止してないDID地区(人口集中地区)じゃない山で、管理者がいる場合許可を頂いて練習するか、飛行禁止してない河川敷、若しくは有料ですがドローンを飛行できる広場を貸している場所で練習して下さい。
夜間の練習方法は何もない広場で、そこの管理者に許可を頂き、特定飛行じゃない環境で夜に目視内で1時間飛行練習します。
最後に下の【登録】で次に進み完了して下さい。
飛行時間 ドローン
 
ちょっと忘れましたが機体選択も出来るかもです。
機体選択 ドローン 無人航空機
 
ようやくここから本丸のドローン飛行許可申請に入ります。
メインメニューに戻り、”飛行許可・承認の申請書を作成する”の項目【新規作成】をクリック。
新規作成 ドローン許可申請
 
簡易カテゴリー判定が始まります。【次へ】をクリック。
カテゴリー簡易判定 ドローン
 
必要なものにチェックを入れます。
飛行禁止空域での飛行有無の確認(航空法第132条の85第1項関係)は【人・家屋の密集地域の上空】にチェック。
飛行の方法の練習(航空法第132条の86第2項関係)は【夜間飛行】【目視外飛行】【人・家屋から30m未満】にチェック。
※夜間飛行は人によって要らないかもです。法律が矛盾してて、まず危ないから人・家屋から30m未満に入ると飛行出来ないのだが操縦者は人なのにその中にいるという・・また人も避ける領域に操縦者の仲間(補助者)だと中に入れても良いと言う謎ルール。法律が矛盾してますw
下の【次へ】をクリック。
夜間飛行 目視外飛行 人・家屋から30m未満 ドローン
 
先に立入管理区画又は機上装置・地上設備の要件を覚えておいて下さい。
立ち入管理区画 機上装置・地上設置の要件
 
立ち入り管理措置を講じますかは【はい】をチェック。選択出来るようにレベル3以外にある程度チェックしました。自身に合ったものにチェックして下さい。
下の【次へ】をクリック。
夜間飛行 目視外飛行 人・家屋から30m未満 ドローン 催し場所上空 物件投下 危険物輸送
 
30m以下の係留索はしないので【いいえ】。しかしこれ逆に本当に危ないと思います。たぶん既得権益で高いリール買わそうとかと思いますが・・こういうのやめてほしいです。
30m以下の係留索 愚策
 
飛行させる機体および操縦者(飛行させるもの)の確認は私は資格が無いので【いいえ】を選択。
下の【次へ】をクリック。
飛行させる機体の最大離陸重量の確認は25kg未満なので【はい】を選択。
下の【次へ】をクリック。
最大離陸重量の確認は25kg未満
 
カテゴリーⅡAと表記されます。宜しければ下の【飛行許可・承認申請へ】をクリック。
飛行許可・承認申請
 
飛行の目的はなんですか?に自身の目的をチェックして下さい。但し業務以外で趣味等にチェックを入れると包括申請は出来ません。およそ研究開発やその他も包括申請は出来ないと思われます。
インフラ点検 撮影
 
立入管理措置は先ほど入力したものにチェックが入ってますのでそのまま。
立入管理措置 ドローン
 

飛行許可が必要な理由で先程人・家屋の密集地域にチェックを入れたので、勝手にチェックが入ってると思います。

その下に飛行理由があり、選択を【飛行の目的と同じ】を選択しました。

少し下にスクロールして【4.禁止されている次の方法で飛行するため】まで飛びます。

飛行の目的と同じ
 
4.禁止されている次の方法で飛行するためで自身が緩和したいチェックを確認(私は夜間、目視外、人・家屋から30m未満)。すべての飛行理由を【飛行の目的と同じ】を選択。下にスクロールしていきます。
夜間、目視外、人・家屋から30m未満
 
年間を通じて飛行しますか?(包括申請)は【はい】を選択。
開始日は10開庁日以降(土日・祝日を除く)、自身が開始したい任意の日を記入。
年間申請 包括申請
 
Ⅴ.飛行する場所はどこですか?は包括申請なので【特定の場所・経路で飛行しない】を選択。
下の【次へ】をクリック。
特定の場所・経路で飛行しない
 
飛行が想定される範囲はどこですか?は任意で選択。私は【日本全国】を選択。
日本全国
 
申請先はどこですか?は任意で選択。私は近い【大阪航空局】を選択。
下の【次へ】をクリック。
大阪航空局 ドローン許可申請
 
機体情報一覧・選択の【機体選択】をクリック。
機体選択 無人航空機
 
左上のプルダウンから追加したい機体を選択、【機体追加】をクリック、登録したい機体(真ん中に表示される)が全て終わったら最後に下の【登録】をクリック。
 
dji air 2s dji mini 2 dji fpv
 
ドローンで国土交通省のホームページに記載されている機種は追加基準をしなくても良いんですが、ホームページに記載がない機種は【追加基準】を入力しないといけません。ドローンの写真も必要。ドローン本体の前方・側方、上部の写真とプロポ、モニター等の写真
ドローン ラジコン
 
DJI FPVの追加基準の写真です。
dji air 2s dji mini 2 dji fpv
 
次に操縦者情報一覧・選択の【操縦者選択】をクリック。
操縦者選択
 
先程と同じでプルダウンから操縦者を選択して【操縦者追加】、最後に【登録】。
元に戻って下にスクロールします。
操縦者
 
マニュアルは私は【航空標準マニュアル】を選択、以下にチェックを入れました。
マニュアル01は場所を特定するその時1回ずつ申請する個別申請、マニュアル02は年間の包括申請になります。マニュアル02だけで良いと思うのですが、国交省の説明不足でこのサイトの説明の解釈が難しく、催し物(イベント)とかのドローン空撮があった場合、マニュアル01も必要かなと思ってチェックを入れました。
その下は団体のマニュアルの事なんでスルーして一番下の【次へ】をクリックして次の画面へいきます。
飛行マニュアル
 
次の画面へ行くと賠償責任保険の入力になります。必須ではないみたいです。私は個人事業で保険を入ってるので入力。自身の保険屋さんにドローンで事故した時、保証されるか確認して下さい。※この保険は画像に対物の記載が無いが対物も50000000円保証。
趣味では車の任意保険でオプションで賠償責任保険がドローンでも相手に賠償でき+500円程で入れるのでそれも入ってます。
下にスクロールして緊急連絡先を確認して下さい。
そして一番下の【次へ】をクリックして次の画面へいきます。
ドローン 保険
 
 
許可書の形式を選択。任意ですが紙の許可書だと有料になります。
そして一番下の【次へ】をクリックして次の画面へいきます。
電子許可書
 
最後の確認画面になります。確認したらその一番下までスクロールして、【申請書の内容は間違いありませんか?】にチェックを入れ、下の【申請する】をクリック。
 
申請書の内容は間違いありませんか?
 
開始予定日が早すぎたので無理かもと確認してきました。【はい】をクリック。
許可申請 包括申請 開始予定日
 
まだありますよ。処理結果が申請を受け付けましたと表示されました。【OK】をクリックして終了。
処理結果
 
いやーしんどいですね。お疲れ様でした。これで申請が通ったら特定飛行の場所をドローン飛ばせます^^およそ1ヶ月前後程かかります。※その前に日本では必ずドローン登録して下さい。

 

ドローン登録方法↓ 

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