「乾物」の宝庫、山形 | Drummer Atsushi

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ドラムを叩くことを通じて、ワンネス(この宇宙世界に存在している全ては1つ)を目指します
―僕の叩くドラムは銀河の響き―

山形は乾物の宝庫だそうです。

 

「乾物の達人」と呼ばれる74歳になる女性は、主として「山菜」の乾物造りがお得意です。

 

山に分け入ってお目当ての山菜を採るのが日課になっており、取材のスタッフが追い付けないほどのスピードで山を歩いていくのですが、そのルートは決してハイキングコースのように整備された山道ではなく、素人目にには道なき道を分け入っていくように見えました。

 

取材当日は日中の気温が34℃にもなる中、テキパキと手際よく山菜採りをされているのですが、傍から見ると高齢者が猛暑の中でよくも「熱中症」にならないものだと感心してしまいます。が、おそらく汗腺がしっかりと本来の役割を果たしているのでしょう。

 

一方、エアコンが効いた涼しい部屋でダラダラと過ごしているような自分が同じことをすれば、一発で熱中症になってしまうことでしょう。

 

乾物の達人曰く、採る山菜は全体のごく僅かにしか過ぎないとのことです。仮にすべて採り尽くしてしまえば、向こう数十年間は山菜が採れなくなってしまうからだそうです。

 

今だけ、カネだけ自分だけ」とは別世界の住人ですね。

 

さて、収穫した山菜は手間暇かけて「天日干し」(お日様のエネルギーを頂く)をして、愛情込めて(良い氣を入れる)乾物にされるとのことで、ここは「コストパフォーマンス」や「タイムパフォーマンス」とは別世界です。

 

料理には料理人の氣が入ると言われていますが、そう言うと、では、そのエビデンスどこに?とくだらない発言する人がいます。住まう次元が異なる人には通じない世界のお話ですね。

 

ところで、先般の東日本大震災では震源から遠く離れた関東でも、スーパーの商品が品薄となった中、「乾物」だけが売れ残れっていたようですが、乾物は冷蔵庫が不要で長期保存も効くので、「防災食」に向いていると、乾物の料理研究家の方が話しておられました。

 

このように多くの長所がある、日本の伝統文化でる「乾物」はもっともっと見直されるべきではないかと思います。