閏月(うるうづき)と台湾 | Drummer Atsushi

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明日、5月23日(土)は旧暦の閏4月1日です。閏月は19年の間に7回あり、閏月がある年は季節の進み具合が遅れることが多いとのことですが、その謂れどおり今年は台湾では4月が異様に肌寒かったのを覚えています。

 

従って、閏4月が旧暦4月のあとに一ヶ月入ることで旧暦5月以降はまた季節の歩みが追いつくのかなとも思っています。

 

ところで、日本の祝祭日は特別の事情がない限り、毎年決まった日となっています。ただ、例外的に春分の日や秋分の日は年によって1日ずれることがあります。

 

これに対して、台湾では旧正月(春節)、清明節、端午節、中秋節といった季節と密接に関連する祭日は毎年必ず変動します。つまり、新暦の何月何日とは決まっておらず、旧暦によって決まっているのです。

 

先ほど書いたように今年は、閏4月から明日から一ヶ月(29日間)入ることから、旧暦5月1日がちょうど夏至(新暦6月21日)となります。よって、今年の端午節は旧暦5月5日つまり新暦6月25日となり、例年より大幅に遅くなります。恒例のドラゴンボートレースはこの端午節に開催されます。

 

余談ですが、夏至の日に太陽は北回帰線を通るとされ、北回帰線の下では、南中時に一瞬だけ影が消滅します。北回帰線は台湾では中部の嘉義市を通っており、この時期、南部の高雄などの地域では太陽が頭上を越えて影法師が南側に出来ます。日本では見られない光景です。因みに、台湾ではこの北回帰線より北側が亜熱帯、南側が熱帯と気候区分が分かれています。