達郎がおくる「東日本大震災1周年追悼と復興祈念プログラム」手紙その2(12.3.19記) | リーンのガラパゴスサロン~趣味や娯楽の広場

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  Blue Monday People(Curtis Mayfield)



 大田区の○○○○さんからのお便です。


「わたくしの実家は会津にあります。交付金はなく、米の風評被害によって地産地消の酒、醤油、味噌や各種お菓子類の生産品に与える影響が大きくなってきました。そして、県民の中でも小さく微妙な意識の差が生じつつある現実です。そんな悲しくて怒りを感じる毎日ですが、ここに現場の尽力で“希望という名の光”をいただいています。


 福島県浪江町、警戒区域内の牛をはじめ動物たちには避難民と同じく命を脅かされる日々が続いていますが、中でも東京新聞に掲載された、孤児の牛フクちゃんが脊髄損傷という重症を負っていたにもかかわらず……(筆者注。この部分、判読できず)奇跡をおこしてくれました」


 東京新聞の記事のあれ(切り抜き、もしくはコピー)が乗っかっております。


「まさに“希望という名の光”を感じた私です。まだまだ復興の果たせない情けない日本の姿、でもこうして小さな希望の光を支えににして心ある人たちが手を上げて少しの望みを見出していきたいですね。


 達郎さんもたくさんの愛あふれた作品をとおして私たちの折れてしまいそうな小さな力に勇気を与えてください。お体に気をつけていつまでも御活躍をお祈りしています。それがわたしたちの“希望という名の光”になります」


 どうもありがとうございます。



 宮城県七ヶ浜町の○○○○さんからのお便りです。


「達郎さんこんにちわ。


 私は宮城県七ヶ浜町に住んでいます。漁業が盛んな小さな街です。震災前の2月27日に自転車でこの町を一周しました。子どものころ遊んだり通学で通った道や景色を見て昔話を懐かしみました。それが見納めになるとは思いもよりませんでした。そのとき撮った写真を添付します。海がきれいなことが伝われば、と思います。この景色が津波で一変してしまいました。


 わたくしの彼女は、両親、妹夫婦とその子どもの5人を亡くしてしまいました。今、妹夫婦の子どもひとりをひきとり、里親として生活しています。子どもがいない彼女にとって今はたいへん苦労しています。私は会社が津波にのまれ、そのあと会社の倒産に怯える日々でしたが、今は会社が再開してたいへん忙しくしています。“サンソン”は録音して聴いています。とりとめもなく書いてしまいましたが、1年経っても、震災の影響があります。すこしづつ踏み越えていきたいと思います」


 この方、超常連の方です。がんばってください。



 リーン 超常連という言葉がこの番組では頻繁に使われます。『サンデーソングブック』を御存知ない方のために申し添えますと、毎週のようにリクエスト葉書を送ってくるヘビーリスナーのことを達郎さんが尊敬と軽い皮肉を込めてこう呼んでいます。皮肉、と書くとしつこさが漂いますが、コンサートでMCを聴いたりこのラジオのリスナーにはお解かりいただけるはずですが、達郎さんの悪口とも取れるきついことばや皮肉は嬉しさを素直に言えない江戸っ子の照れ隠しみたいなものです。


 「洒落ですよ、洒落」


 達郎さんはよく言いますが、ここで皮肉、と書いても洒落ですよ、って洒落になっていないか!?


 最近は丸くなった達郎さんですが、2008年のツアーで大阪フェスティバルホールの建て替えによる閉館の際には


 「フザケンじゃねー、この野郎


 とホールを愛するがあまりに激怒していました。あのときは背筋が凍る思いがしました。普段の達郎さんはすっかり丸くなっていますが、その達郎さんが今回のプログラムではリスナーの怒りや憤りを一身に受け止めている。照れや皮肉がないときの達郎さんはそれだけ真剣な思いが漂います。そこを味わっていただければ幸いです。


 最後にもうひとつ。この番組は未だにメールでリクエストを受け付けておらず、さらにラジオネームでの投稿も御遠慮してほしいとのことです。もはや化石のような番組です。ちなみに私は怖くてこの番組に葉書きを送れません。めったにない名前で所在がばれるのが嫌なので。