懐かしい片隅の季節。「街物語」(2011.10.9記) | リーンのガラパゴスサロン~趣味や娯楽の広場

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 達郎 次にお聴きをいただく曲はその中(『Ray Of Hope』の中)でもミディアムアップな曲でございます。2010年、昨年発売されました、TBS系の日曜劇場というドラマ『新参者』、東野圭吾さんの小説のドラマ化ですが、これの主題歌で出ました「街物語」という一曲であります。ま、これも僕、番組でずっと申し上げたんで繰り返しになりますが、ドラマの舞台は東京の人形町であります。人形町の下町の情緒というその空気感として歌に込めたいな、ということがありましたので二日ほどそこをロケハンいたしまして、空を見上げるとちっちゃな空なので、そういうのが言葉、詩の端端に反映されております。自分では曲よりも詩が気に入っている曲でありまして、若い男女の出会いと別れ、とそういうのがテーマであります。もう、ずいぶん歳をとりましたけれども、あんまりそうした今の若い人の恋心も我々の若い頃と大して違わないんだな、ということを感じながら作った一曲です、「街物語」。今回はアルバム用にリミックスいたしましてちょっとだけ迫力が増しております。


 

  街物語


 「街物語」、昨年のツアーでも演奏いたしましたが、なんか去年のシングルって感じがしません。昔の曲のような感じがいたしますが、それもこれも震災が挟まれているので、すごくやっぱり遠く感じるんだと思います。えー、おんなじ夏でも昨年の夏と今年の夏は全然違いますですね。精神的な問題で人の心は不思議なものでございますが、歌は歌なので歌に責任はない、「街物語」でございました。


 オリジナルアルバムとして13枚目のアルバムであります。ここ20年間で『アルチザン』から考えますと6,7年ペースでありますので20年で、1,2,3,4枚目でありますが間に竹内まりやさんがあります(のアルバムプロデュースおよび発売)ので、2人分という感じですが、こんなものかなと。通算ですと「オン・ザ・ストリートコーナー」という企画物をいれますと22枚目のアルバムになります。ま、多いか、少ないかという感じでありますが。



 リーン 達郎さんは詩がお気に入りなんですね。私はメロディーが大好きなんです。重すぎず、軽すぎず、ほんとに中庸なテンポに終始して何度でも楽しめる。

 震災前につくった曲ですので、小さな片隅の恋と別れを歌った曲ですが、私が好きなのは


 たそがれに ときめいて

 雨音を さみしがる

 あいまいな 季節さえも 

 たまらなく 今 いとおしい


 と書かれた季節描写。雨音をさみしがる、なんて日本語は農家の息子としてはなかなか生み出せない。街中の屋根を雨粒が軽くなでるような表現、実に都市の香り、匂いがする。こんな小さな色彩感が達郎さんの魅力でもあります。ドラマは、阿部寛さん主演ということで楽しみにしていましたが、1クール完結のテンポに違和感を感じリタイアしました。歌も、ドラマも、それにあったテンポが必要です。