Davichiの5年ぶり3枚目のフルアルバムにして、デビュー10周年を記念する一枚となった『&10』。
3回シリーズでお届けしてきたそのレビュー記事も、いよいよ最終回です!!
7 『Love You More』
ミニアルバム『50XHALF』のオープニング『秋の夜』で参加してくれたロッコベリーのコナンさんの作品、ただミンキー先生も作詞で参加しています!こちらもさわやかなトーンのミディアムテンポナンバー。
歌詞は、パートナーが少し以前と変わってしまったことに戸惑いながらも愛し続ける、切ない思いを語ってくれています。
このナンバーも・・・管理人、本当に大好きで(^o^)
はっきり言ってしまうと・・・全曲とっても大好きなのです!・・・が・・・プロモタイトル曲の2曲目と、4曲目からこの7曲目までの流れが本当に本当にこのアルバムに熱狂してしまう理由となってしまっています。
この中盤4曲、作曲センスの最高峰を集めたような展開になっているのがもう贅沢で贅沢で・・・
8 『過ぎし日』
それまで4曲続いた「流れ」のようなものがひとまず区切られて、1曲目や3曲目のようなゆったりとしたテンポに戻るのがこのナンバー。Davichiにしては比較的珍しい三拍子のスローバラードです(^^)
とっても繊細かつ丁寧なVocalが求められるこのような曲も、ダビチにかかると簡単に歌えてしまうような錯覚に陥ってしまうところがすごい。なかなかこのトーンでしっかりと聴かせてくれるアーティストはいないと思います!!
コンポーザーは1601さん…と言っても誰だかわからないのですが(^^;)…、歌詞はそれまでの気持ちがこもっていた曲とはちょっと異なって、過ぎ去った時間をちょっと寂しく振り返っているものとなっています。
20代のミンキーと30代のヘリ姉が歌うにはちょっと大人っぽ過ぎる歌詞かも?(笑)
ただ、全体としてとてもメロディが美しいことと、最後のお二人のハモリが極上に美しいことを考えると、やっぱりダビチに歌ってほしいナンバーだなぁ、そう感じます(^^)
9 『Hate You But I Love You (Special Track)』
そして最後は、ご存じダビチの「原点」・・・10年前にこの曲から始まったDavichiが、いまだにライブやイベントステージのラストに必ず持ってくる名曲中の名曲、そのアコースティックバージョンです。
曲そのものについてはもうほとんど語る必要がないほど皆さんにとっておなじみとなっていますよね(^^)
今回のアレンジはピアノとストリングスでゆったりと聴かせてくれているため、ひょっとしたら感情移入としてはオリジナルの方がしっかりとできるかも、です。が、今回のアレンジを、ゆっくりと目を閉じて、これまでのダビチとの接点などを思い返しながら聴くのもぜひぜひお勧めです!!
この素晴らしい記念アルバムの最後に、このナンバーを収録してくれたこと、本当に感謝していますm(__)m
・・・ということで、今回のアルバムレビューの曲紹介を締めくくらせていただきます。
アルバム作品全体としては・・・
単純比較は非常に難しいのですが、やはり過去のどのミニアルバムと比較しても、間違いなく満足度は高い作品と言えます。
では、ということで、5年前のフルアルバム・不朽の大名作『Mystic Ballad』との比較を試みたのですが・・・
比較できないことがわかりました(^^;
最高のバラードシンガー・Davichiの珠玉のバラード集であることに変わりはないのですが、構成といい、曲のバランスといい、『&10』と『Mystic Ballad』とは比べることが極めて難しい曲集だなぁ、と。
ということで、無意味な比較はあきらめ、どちらも「最高傑作」ということを素直に認めて、今後とも劇リピを楽しんでゆきたいと思います(^^)