闘鶏神社は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部(2016年に世界遺産に追加登録)。


JR紀伊田辺駅から歩いてすぐの所にあります。


鶏を紅白2色に分けて闘わせて、源平合戦でどちらに味方するかを占ったという故事で有名。

 

源氏に付いたらいいのか、平氏に味方したらいいのか、どっちかもう分からん、鉛筆ころがそう!的なものでしょうか?笑

 

もちろん当時はもっと神聖な意味合いがあったのでしょうが、判断次第でその後の運命が大きく変わる重大な局面でした。



この神事を執り行ったとされるのは熊野別当・湛増(たんぞう)。

 

熊野別当(くまのべっとう)とは、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を統括する非常に高い役職。

 

元々彼は平氏政権のもと、平氏から多大な恩顧を受けつつ、その地位や政治的権力を強固なものにしていました。

 

その後源氏方の勢力拡大に伴い、源氏・平氏双方から支援を要請され、さてこれからどうすべきかと上の占いになったと言われています(実際に行ったかは不明)。

 

心は既に決まっていたのですが、その裏付けとして「神のお告げである!」としたかったもしれません。

 

その後熊野水軍を率いて壇ノ浦の戦いに参戦し、源氏の勝利に貢献しました。



今に例えるとどうなのかな。例えば日本は西側諸国の一員だと当然のように認識されている。


それが将来何らかの政情の変化によって、ロシアや中国などの旧共産主義国側に付いた方が有利ではないか、という議論になったとした場合、それはそれは大きな混乱になるに違いない。

 

そんな感じの大混乱だったのかなぁなんてね笑。

 

余談ですが、湛増は武蔵坊弁慶の父親だという「説」もあります。


境内には湛増・弁慶の親子像が:


闘鶏神社ウェブサイト: