テープの劣化で映像が見れなくなるかもしれない「2025年問題」が最近メディアでも取り上げられているようです。
古いVHSテープをデータ化してパソコンに取り込みまして、段ボールひと箱分のテープがなくなってスッキリしたと先日書きました。
その手順を書き残しておきます。
アナログテープをDVDなどにダビングしてくれる業者もありますが、それなりのお値段がします。
自身への覚え書きと、自分でダビングしようという方の一助になれば。
パソコンがあればあとの出費は、下記の2000円程度のアダプタの購入代金だけ。
やり方はすごく簡単。RCAピン(黄・赤・白のコネクタ)をUSB-Cに変換するアダプタをアマゾンで購入。そのアダプタでビデオデッキとパソコンをつないでパソコン側で録画するだけ。
ボクはMac使いなのでMacで説明(アダプタはWindowsでも使えます)。
QuickTimeを立ち上げ、「ファイル」>「新規ムービー収録」を選択。
録画ボタン右の三角をクリックして、カメラでこのアダプタを選択(USB-2.0 PC CAMERA)。
これでQuickTimeにVHSテープの画面が表示されます。
録画ボタン(赤い丸ボタン)を押すと表示されている映像が録画されます。
基本的には以上です。
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音に関してはボクの環境ではもうひと手間必要でした。個々の環境に依ると思います。これも備忘録として。
音割れ:
このアダプタは音声入力のゲインがかなり高く、そのままでで録画すると音割れしていました。入力レベルを下げる設定にすると音割れせずに録画できました(ゼロのちょっと手前まで下げて丁度良かった)。
音ズレ:
ボクの環境では、そのまま録画したのでは音ズレしていました。音声が微妙に遅れて唇の動きと音声がズレる。対策として「BlackHole」という無料ソフトの音ずれ補正機能を使いました。
「BlackHole」は、画面録画する際にコンピュータから鳴っている音を録音するのに普段から使っております。
この機能の一つに音ずれ補正機能があります。
BlackHole自体のインストールや設定方法は上のリンクでどうぞ(丸投げ笑)。
BlackHoleに設定画面は無く、Macに標準で入っている「Audio MIDI設定」アプリで設定します。
QuickTimeの録画ボタン右の三角をクリック>マイク>上で設定した「機器セット」(あるいは「複数出力装置」)を選択>録画ボタンを押して録画。これでズレなく記録できました。
VHSテープのデジタル化は、実は過去にも挑戦しておりました。VHSテープを保管していた段ボールにこのような古い雑誌が無造作につっこんであった。
「ビデオ、カセット、写真は手軽にデジタル化して保存できる!これで安心アナログ→デジタル術」:
表紙には「VHSもカセットもデジタルに/アナログ→デジタル完全保存版」:
なんと2004年4月号。20年前!
Windowsマシンにカノープス製のビデオキャプチャカードを挿してデジタル化していたなぁ。
この時は半分くらいやって、その後は挫折してしまいました。
当時はまだHDDの容量が小さく、今みたいにTB(テラバイド)じゃなくてGB(ギガバイド)の世界。
映像出力形式も今のH.264/H.265(mp4)ではなく、画質は良いが圧縮率の低いMPEG-2でしたので、どんどん容量を消費していって、途中でおじけづきました笑。
やり方は微妙に違うけど、結局は20年前と同じことを今やろうとしていたのか!自分の成長の無さに愕然とします笑。
それでもとにかく、20年越しのミッションをようやくコンプリしました笑。
今回のデジタル化の成果: