PWG : BoLA N3 Part2~Old School~ | コアドラのプロレス研究室

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AJスタイルズ vs.ロデリック・ストロング トーナメント2回戦
これまでの因縁もあるので、ヨーイドンで一気にスパートをかけていきます。
ラフファイトをベースとした試合運びから、ロデリックはいつも通り腰攻めを示し、試合を組み立てています。
独創的なスポットを配置しつつも、明確な方向性を提示しないなと思いながら試合が進みますが、それもそのはず、試合の終わらせ方を見るとなるほど納得してしまいます。とりあえずでも試合を成立させるのはこの二人の力量かよい試合。


カイル・オライリー vs.ザック・セイバー・ジュニア トーナメント2回戦
腕、脚、腰、身体、あらゆるところの取り合い。キャッチスタイルに乗っ取って美しい攻防を見せていきます。教科書通りを突き詰めた純度の高いレスリングです。
ただし、教科書通りというのは、時として、物足りなさを誘発させる。高い技術力の誇示には独創性も多く必要です。丸め込み合戦は見ごたえのあるやり取りでしたが、まだ少ない。
打撃の混ぜ方も心地は良いがやはり教科書の領域。この二人の深みはこんなものではありません。2人のレベルを考えると、上乗せ分が欲しい。
中盤から見せ始めるセイバーの腕攻めはえげつないですね。腕の折り方、痛めつけ方、どちらも高い次元になっています。今回に限って言えば、序盤の段階でちらつかせる程度に混ぜることが出来ると良かったか。
オライリーもクロスアームで腕を狙うので、普通のレスリングと打撃でレベルの高さを示すだけでなく、点攻めをするとか、テーマを用意したほうが引き出しの明け愛としては面白くなったかもしれませんね。
多少の強引さを持っていなすオライリー、それでも腕を狙うセイバー。この構図が出来上がってからは試合が整理され、豊かな展開を生み出しました。良質な試合。


マウント・ラッシュモア(ヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)&アダム・コール) vs.ACH&クリス・セイビン&ブライアン・マイヤーズ
ユーモアまじえ放題のスポットの乱れうち。マイヤーズは良いネタを持ってますね。アンダーカード要因として申し分ない暴れようです。
ドラゲーあたりが得意とするスポットもいくつか拝借しつつ、過剰なまでにネタの詰め込み。シングルトーナメントで組まれたタッグマッチという位置づけを見事に果たしています。
ファンマッチとなるとACHのスタナーキャラも活きてきますね。リアリティを無視したスポットを乱発できるので、展開が多少強引でも内容が成立する。素晴らしいファンマッチ。


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試合結果
AJスタイルズ vs.○ロデリック・ストロング トーナメント2回戦 反則裁定
○カイル・オライリー vs.ザック・セイバー・ジュニア トーナメント2回戦
マウント・ラッシュモア(ヤング・バックス(ニック&マット・ジャクソン)&○アダム・コール) vs.ACH&クリス・セイビン&ブライアン・マイヤーズ