乳がん宣告から4年経過 -2ページ目

乳がん宣告から4年経過

乳がん診断後5年経過中。
現在の治療は、ゾラデックス注とアナストロゾール錠服用です。
頑張ったからって気合いをいれたからって、治るとは限らない癌に対して、どう向き合っていくかの自分の思い等々。


癌を治すことが勝ち

癌でしんでしまうことが負け


そう思ってきたけど

そうじゃないのかもな。


そう思ってるのは私だけの価値観で
他の人からしたら全然違うのかも。


しんじゃった人は残念な負け組

再発なく寛解した人は勝ち組


そう思って亡くなった人を勝手に哀れんでいる私が、逆に可哀想なのかも。

そんな考えしかできないのかと。


亡くなった人たちは癌であることを受け入れて、納得して余生を生きたのかも。

反対に、長く生きてても満たされずに空虚の中で生き続けてれば、幸せとは程遠い。


私は狭い価値観の中で生きているんだろう。


どうしてこんなに癌に執着するのか。

癌は特別に怖い病気だと思っているからだと思う。


でも癌は何も仕掛けて来ないし攻撃して来ない。

考え方を変えれば、特別じゃなく他の疾患といっしょ。


恐怖を作ってるのは私自身。


私が癌を恐ろしいものに仕立てあげている。





にほんブログ村 病気ブログ 乳がんへ

癌はやっつけるものじゃないのかもなあ。

やっつけようとすればするほど、へばりつくものなんだろか。


戦う意味があるんだろか。

戦って、勝ち負けを競うものじゃないのかも。

自分の体の中にあるものじやないか。


私は、癌でいたいんじゃないかと思う時がある。

癌患者だと告白することで、人の同情を得られたり、休みたい時の言い訳に使えるから利用ができる。

それでいて「治したい」って言っても説得力がない。


本当に治したいのかな。

末期じゃないから、今すぐ命がどうこうってことはなく本物の危機感はたぶんない。

中途半端な状態で、進行したくもないし、かといって治ったら困っちゃう。


それが今の本当の自分の姿じゃないかな。


{149DC53E-C028-42B3-A0EF-2070D906C124}









肺癌の女性、亡くなったと聞いた。

ついこの間まで普通にしゃべって、声も覚えてて
そばにいて肩がぶつかったりした時に、その人の身体も体感していたのに

でももういない。


癌だって知ってたから、いつかこの日が来ることは分かってたのに


でも

あったものがなくなってしまうのは簡単には受け入れられない。


私が見てきた中で

末期癌で抗ガン剤をしていない人は、直前まで割と元気に過ごしていた。

だけど

風邪をひいたりして体調が良くない時に、グッと痩せる。

そして食べれなくなる。

肝臓ガンだったら、硬くなって肥大した肝臓が胃を圧迫し食べれなくなる。

肺がんだったら、呼吸器系が機能しなくなって徹底的にダメになる。


そこからはあっという間。


この急激な変化に自分がついていけなくて苦しい。


家族や親しい人は、もっとそれを感じているみたいだった。



これを自分に当てはめると

私が死んだら、子どもたちのダメージはかなり大きいってこと。


やっぱり、私の病気のこと

ちゃんと話してはいるけど、もっと具体的に言っておいた方がいいかなと思ってる。


不安をあおらず、事実を伝え

その中でお母さんは頑張っているんだよってこと、やっていくしかないんだな。


10年20年生きるかもしれないし
1年後に死ぬかもしれない。

先のことは誰にも分からんのよ。





{FA2C85A5-6D0A-46E4-8F91-F981ABD9CD6C}

にゃんこ、ちょっと痩せた爆笑
ふくよかなノラ猫ちゃんニコ






かんちがい。

癌を無くそうと躍起になってた。

仮に無くなったとしても、こんな心の持ちようじゃ

またきっと自分で新しい癌をつくる。


私は毎日、朝から晩まで癌に取り憑かれている。

癌のことばかり考えている。


治すためにはたくさん勉強すればいいと頑張ってたけど

これはかんちがいだと思う。

何かが違う。


本当に良くなる人は、こんな行動と思考はしないと思う。


{A1B0D368-D42E-4840-8FC8-6F3A8284D031}







基本、
癌に効くという食品やサプリ、あとはなんたら療法などには消極的です。

ビワの葉療法や糖質制限などは、非常に素晴らしいものだという認識はあるのだけど
それらを現代社会で継続してやり続けることってなかなか難しい。

身近に理解を示して協力してくれる家族がいればいいけど、そうでなければ変な人扱いされるのがオチ。

この辺のバランス、難しい。

私は手術をしないことでさえも身内に


手術をした方がいい、何でしないんだ


と散々言われ、その度に説明をする羽目になり疲弊しました。

健康食品等をこだわり続けるために家族との仲がギクシャクするなら、その方が余計に精神衛生上良くなく、ストレスもたまりそうです。


アガリクスやフコイダンなど癌に効くと言われていますが

確かに効いた人もいると思います。
ただ、分母が分からない。

何人やって、そのうちの何人に効果が出ているのか、その予後はどうなっているかまでを公にデータ化しているのは見たことがないです。


それらをやっているからこそ今の状態を保っていられる可能性もあると思うので、やはりデータ公表は欲しいところです。


癌の治療にはお金がかかります。

抗ガン剤にかける費用を東洋医学や健康食品にかければたくさんのことができるでしょうから、副作用のない代替療法をやってみようと思うのは当然のこと。

でもそれで効果がなかった時の落胆は
かなりキツイものがあります。


私を含めてですが、癌患者って
もうダメだと思う反面、もしかしたら治っちゃうかもと楽天的にとらえるところがあると思います。

それだけに、ガッカリ感は半端ないでしよう。

治験もそう。
新しいから万能薬と思い込みがち。

ほんと、難しいし

癌はしぶといです。


ただ統合医療が当たり前になる時代は、そう遠くないと思います。

自分に合う治療法をセレクトできるようになれば相乗効果も生まれ、癌は今より怖い病気じゃなくなるかもしれません。