曜君と付き合い始めて一か月、交際は順調だった。
彼のおおらかさと真面目な性格にますます惹かれていた。
それでも、彼と会う時以外はパチンコをやめられなかった。
行くたびに後悔し、いつの日かばれるんじゃないかとビクビクする
日々。
ある日、曜君がうちに行ってみたいと言ってきた。
今までに何度かそんな話は出ていたがそれとなくはぐらかしてきた。
が、いい加減にはぐらかせない所まできていた。
自堕落な生活をしていた私の部屋はパチンコ雑誌やごみが
散乱し、外観のボロさに加えてひどい状態であった。
こんな状態を見られたら確実にひかれると思い、家に来る約束
の前日、必死に隅々まで掃除し片づけた。
パチンコ雑誌は段ボールに詰め押入れの奥に投げ入れ、それまで
荒れていた部屋とは思われない部屋へと生まれ変わった。
理由がどうあれ部屋がきれいになると空気も気分も全く違う。
久しぶりに部屋にいてすがすがしい気持ちになった。
母のお仏壇も綺麗に拭いて、お花と果物を買ってお供えする。
お線香をあげて、お仏壇の横に飾られた母の写真を見ると、
まったくみらいは、とあきれているような顔に見えた。
お母さん綺麗好きだったのにね、汚い部屋にしていてごめん。