美樹とそんな会話をした翌日、私は仕事終わりにいつも
のようにパチンコへ行っていた。すると、携帯のバイブが
鳴った。曜君からのメール。
「こないだは楽しかったね。また今度ご飯食べにいこうよ。」
そう書かれていた。私は当たりそうもなかった台を離れ、
休憩スペースで携帯を握りしめていた。
素直に嬉しかった。なんて返そう、またご飯行こうって社交辞
令か?普段絵文字は極力使わない私だけど、女の子らしく絵文字
メールにしようかとか、実にくだらない事で散々悩んでいたら、
常連仲間のおじさんがやってきた。
「やー、今日はだいぶしめてるねぇ、全然まわらないよ。やられちゃったな」
とため息まじりに言った。
「私もですよ。もう今日はやめようかと、、そうだ、おじさんて一度ご飯食べ
いった人に社交辞令でまた行きましょうとか言います?」
と聞くと、
「そういう状況なんだ」
と笑顔で言った。
「・・うん、でも、どう返していいのかわからなくて」
というと、
「んー、俺は仕事上では言うけどプライベートでは言わんよ。女性ってそういう社交辞令
よく使うよねー!俺は何回その社交辞令に騙されたか!だけどね、男はそんな気
のない人に対してまた行こうなんて言わないよ。単細胞なんだから~ハハハ」
と笑って答えてくれた。
「そっか。うん、ありがとう!またね」
「ああ、健闘を祈るよ」
そう言うと私は帰宅した。
なぜだろう、おじさんには素直に話が出来る。本当の自分を知っている唯一の
知り合いだからだろうか。お父さんがいたらこんな感じなのかな。