禁煙をしている人の多くは、
今日で何日経ちましたとか、
今日で何ヵ月何日ですとか、
吸わないようにしている日数を数えている。
中には、禁煙カウンターなるものが存在し
禁煙を始めた時から、何ヵ月、何日、何時間、何分、何秒
とカウントして、さらにはもしタバコを吸っていたとしての
経済的損失まで教えてくれるものがある。
果たして、吸わないようにしている日数を数えることに
何かメリットはあるのだろうか?
例えば300日禁煙が続いたら、タバコをやめることが出来る
という事がハッキリしていれば、
そのカウントが多くなっていくことは非常に励みになるだろうが、
残念ながら、これでタバコを吸わなくてもよい。
という明確なゴールが、禁煙にはない。
いつまでたっても、タバコをやめず、
何年禁煙していますという人まである。
そして、一本でもタバコを吸ってしまったら、
禁煙日数はリセットされ、また一日目がスタートする。
たばこをやめたい人は、禁煙を長期間続けたいのではない。
「やめたい」のである。
眠りたい人は、羊の数を数え続けたいのではない
「眠りたい」のである。
吸わない日数が延びてもやめられないのであれば、意味がない。
羊の数をどれだけ数えていても眠れなければ意味がない。
たばこをやめたいのか、禁煙したいのか、
まず目的をはっきりさせることこそが、大事なことではないだろうか。