手品の種がわかったようなもので、
その手品も面白くなくなりますし、...
逆にそのタネを他人に教えたくもなるでしょう。
まるで私のように。
さて、ここで疑問に思われるのは
単なる情報というものにそこまで我々の体に対する薬効性を
コントロールする働きがあるのか、ないのかということでしょう。
少し大げさな事例ですが、
17世紀にヨーロッパの探検隊が初めてグリーンランドにいったとき
そこでイヌイットの人々に初めて会いました。
彼らは氷点下の気温の中でほぼ丸裸で生活していたそうです。
それを見た探検隊の人たちが、
「君たち、そんな格好でこんな寒いところで生活していたら凍傷になってしまうよ」
と教えたそうです。
そしてしばらくたつと、
イヌイットの人たちに凍傷の患者が続出し
現在のような、毛皮を被った姿になったと言われています。
かなり眉唾な話ではありますが、
文化人類学の資料に公式に残る実話だそうです。
情報による心身への影響力は計り知れないものがあるという実例です。
「ニコチンの依存症効果は大変強力で、麻薬中毒並です。」
ということを、権威ある医者や学会、その他大勢の人に言われれば、
何も知らない一般人は、凍傷にかかるようになってしまった
イヌイットのようになるのではないでしょうか?
情報の持つ力とは恐ろしいものだということがわかります。