辞めにくくなった、タバコの黒歴史① | 禁煙成功より喫煙失敗

禁煙成功より喫煙失敗

禁煙をしたくない人でも、タバコをやめられるかもしれない。
少なくとも一人はいましたから・・私ですけど!(^^)!

1980年代というのは、煙草にとって重要な意味をもつ年代です。
まず、1984年に「私はこれでタバコをやめました」
というキャッチフレーズで「禁煙パイポ」が世に送り出されました。...
当時、小学生、中学生時代の友人が、
このアイテムから何人も喫煙に走ってしまったことを今でも覚えています。
「禁煙パイポは高いけど、タバコは安い・・・」

そして1988年にはアメリカの米国公衆衛生長官が公的報告書の結論として、
「ニコチン依存症」について発表してしまった年でもあります。

それまでは急激な下降線をたどっていた喫煙率が、
その「ニコチン依存症という概念」の為に、
下がることなく、横ばいで推移しているのは、
少し調べればわかるとおりです。

1984年に「禁煙パイポ」が発売されなければ、
それが原因でタバコを吸う未成年者は少なかったでしょうし、
1988年に公的に「ニコチン依存症」が世に認められなければ、
喫煙率の減少グラフが横ばいになることもなかったでしょう。

それまでは、順調に喫煙率は低下していたのにも関わらず、
「ニコチン依存症」という概念の登場により、
横ばいになってしまいました。
これは何を意味するのでしょうか。

それは、その概念の登場によって、
喫煙者がタバコを辞めるには、禁煙をせざるを得なくなり、
禁煙に失敗すれば、また喫煙者に戻ってしまう
喫煙、禁煙両産業による、
喫煙者の囲い込みが始まってしまったのです。

「ニコチン依存症という概念」は
まさに喫煙、禁煙というビジネスモデルの大義名分であり、
ベネフィットである。ということができます。
だから、タバコのパッケージにも
健康被害だけを謳えばいいにもかかわらず、
何分の一かの確率で、
「人により程度は異なりますが、
ニコチンにより喫煙への依存が生じます。」
の文言が記載されているのです。