あまりにも激動過ぎる1週間



前々回、前回と

「今年は機会を与えられるにふさわしい

店にする。今まさに神が道を用意してくれてる気がする。でも何が起きるか分からないのがメキシコだからなるようにしかならない」って。


全ては順調に

1月も絶好調のまま終える事ができた


そして、2月中旬にFour Seasons Hotel&Resorts Groupのレストランとのコラボも決まった


体調はあまり良くなく

疲れも溜まりまくっている中で


更なるハードワークが必要となる内容だけれど、我々のチームならば、自分ならば出来ると思っていた。


そして、事件が起きた。


本当に何でもないタイミングで、実に静かに


ある日、突然「SUNのチームは崩壊した」


当然の事ながら自分の店である以上


すべては自らの責任。


コレは「終わりの始まり」かも知れないが

結論としては「始まりの終わり」であり

第2章がスタートしたと捉えている。

ポジティブでもネガティブでもない


極めて普通。粛々としている。

やるべきことをやる。それだけです。


結論を先に書いてしまいましたが

ざーっくりといくと…


水曜日

僕は買い出しに行ってる間のたった1時間

男性従業員が飲酒、酩酊。そして女性従業員へのセクハラが起きた。そして、店に帰ると男性従業員は既にいなくなっていた。女性従業員は心的ストレスということで帰宅。この時点で5人→3人へと従業員数が激減する


木曜日

女性従業員からの連絡はなしで残る3人+自分を含めて店を回すことになる。当然のことながら絶好調の流れは残したまま


僕の肉体的な限界が来て早めに閉店

閉店後に、いつもの3人で話し合い

週休2日営業が現実的な路線になってきている、人手不足だが小さいチームで助け合いながらやっていく方向性で何とか話は終わる


そして、悪夢の金曜日


全てが崩壊


その瞬間は大混雑のなかで起きた


もはや手が回らない状態となってきているなかで、何とか対応し続けていた。小さい仕事だがキッチンへ仕事を依頼。次の瞬間、何が起きたのかと思うほど、今まで見たことがない、はじめて見た拒絶反応。そのまま、もう疲れたという事で、ユニホームを脱いで出ていってしまった


事前に書きますが、別段僕がキレたとか、そういう事ではない。また、振り返っても、そんなに、いつもと違うとも思わない


シンプルに仕事を依頼したが、その依頼方法に対してキレたということだ。また、恐らく、たった1回の事で爆発したという訳でもないだろう。


溜まりに溜まっていたのだろう。


恐らく日本で言うとこの仕事を「これやって!」みたいなのが、この国では、受け入れ難きものがあるのだろうか。やはりスペイン語の表現の乏しさが辛いな…特にカオスみたいな店内の状況だと


何とか引き止める事も出来たと思う


話し合って解決する事も出来たと思う


しかし一緒に働き続けたいか?と言うことに対しては、今までに見たことのない反応、僕の気持ちはポッキリ折れた。つまり今の自分は、ハイと即答できない、そう、ハイが出てこない


コレが事実であり、今回に至る経緯だ


だから、現在キッチンはワンオペ

急遽2名の増員をして

なんとか従業員4名で営業している

ただしキッチンはワンオペ


まだ2日程度ですが。


感触は悪くないが、良くはない。


ただし、めちゃくちゃ忙しく、精神的にも超動揺するかと思いきや、あまりにも静か過ぎるくらい静かに、ただ粛々と、ただただ粛々と機械にでもなった気分だ


なお、辞めていった彼らに対しての怒りなど当然の事ながら全くなく、シンプルに感謝しているし、全てにおいて最高の従業員だった、このような形となってしまったことはオーナーとしての力不足、器の小ささ、もろさを露呈するものであり、大いに勉強になった


今回

不思議なほどスッキリしているのは

現状の自分で出来る最大限のことはやってきた

それは従業員に対してもお客さんに対しても


そして、これから一段上のレベルにいく

「次のレベルへのチャレンジ」が

はじまった。と捉えている

 

停滞、後退など如何なる理由があれどない

百歩譲って不可避な事態が起きても

前進する策を講じる


少しドライな表現がありましたが

やはり辛いものは辛い

店でふとした時に悲しさ爆発だが


だからこそ

最期にSUNの第一章は

支えてくれた事に対して

最大限の敬意と感謝で締めくくりたい



友達が大切にしていたサッカーのユニホームをプレゼントしてくれた。髪も切った。