オンライントーク：COP28と原発－「原発発電容量３倍」のねらいとは？
https://foejapan.org/issue/20231215/15444/
日時：2023年12月25日（月）14:00-15:30
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参加費無料・ご寄付歓迎
報告：
・深草亜悠美／国際環境 NGO FoE Japan気候変動・エネルギーキャンペーナー
・満田夏花／国際環境 NGO FoE Japan 事務局長
質疑およびディスカッション
詳細・お申込み→https://foejapan.org/issue/20231215/15444/
ドバイで開催された第28回気候変動枠組条約締約国会議（COP28）の3日目、アメ
リカや日本を含む23か国が、「2050年までに世界の原発の発電容量を３倍にする」
と宣言しました。この宣言はあくまで、正式なCOPの文書ではなく、有志国によ
る宣言文であることに注意が必要です。また、ロシア・インド・中国などは加わっ
ていません。この宣言は、途上国なども含めた国々の原発の新規建設をあてにし
たものと思われますが、世界の原発の発電量が横ばい状況であることを考えれば、
まったくもって非現実的なアドバルーンとしかいいようがありません。再生可能
エネルギーに関して「2030年までに世界全体の再生可能エネルギーの発電容量を
3倍に引き上げる」という宣言が出され、こちらには120カ国以上が賛同しました。
これに比べると原発３倍宣言への賛同は少数にとどまりました。
最終日に採択されたCOP28のグローバル・ストックテイクに関する成果文書には、
「ゼロ排出・低排出技術」の一つとして（どさくさまぎれに？）原発も追加され
ました。再エネについては「2030年までに発電容量を3倍にする」と具体的に書
きこまれたのに対して、あくまで例示の一つという書きぶりです。
しかし、COPの正式文書に原発が言及されたのははじめてであり、国内の原発推
進勢力はここぞとばかりに、これを利用していくでしょう。
今回のオンライントークでは、COPでの議論や世界の原発のデータをご紹介しな
がら、みなさまとともに考えていきたいと思います。
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【少し私見】
日本政府もいままでCO2を排出しまくっていた日本の産業界も、従来の重厚長大
でかつ大量生産大量消費大量排出型の構造を維持し、「気候変動対策」の名のも
とに新たな儲けを見出すかに腐心しているように見えます。その一つが原発なの
でしょう。
いま日本政府がアジアも巻き込んで進めようとしているGXは、気候変動対策にも
ならず、生物多様性破壊や環境汚染、人権侵害の懸念も大きいと思います。
再エネの大量導入だってさまざまな問題があります。たとえば大量のバイオマス
燃料の輸入に伴い森林破壊が生じたり、再エネのための電池需要の拡大で鉱物資
源の採掘による環境破壊や人権侵害がさらに深刻化したり・・・。持続可能な再
エネとは何なのかを定義し、その範囲内で使っていなかければならないでしょう。
つまり、人間社会全体が使えるエネルギーはそれほど多くはなく、歴史的責任や
社会の格差の是正を考えれば、まずは先進国＆富裕層の消費量を減らしていくし
かないのではないかと思います。
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★見解：原発は気候危機対策を妨げる～COP28成果文書をうけて
https://foejapan.org/issue/20231213/15411/
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★「原発による発電容量を世界で3倍」！？に抗議の声続々
https://foejapan.org/issue/20231202/15236/
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