[抗議声明] GX原発推進法案の衆議院委員会での可決に抗議する | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

避難計画を案ずる関西連絡会/グリーン・アクションのアイリーン・美緒子・スミスです。

 

☆ 以下、転送転載歓迎 ☆

抗議声明

GX原発推進法案の衆議院委員会での可決に抗議する

福島原発事故の教訓を捨て去る暴挙は許されない

 

本日(4月26日)、衆議院の経済産業委員会は、多くの市民の反対の声を踏みにじり、原発60年超え運転等を含むGX脱炭素電源法案を賛成多数で可決した。この暴挙を断じて許すことはできない。

 

委員会での審議では以下が明らかになった。原発事故のリスクはゼロではない、60年超えの審査の基準は今後の課題、老朽原発には特有の危険がある、検査で経年劣化を見落とすリスクがゼロではない。核ゴミの処分方法は何も決まっていない。福島第一原発の約800トンの燃料デブリの取り出しも見通せず、取り出した高レベルのデブリの保管場所も、廃炉の道筋も決まっていない。避難計画には実効性がないこと等々。

 

それにも関わらず、「原発の利用政策の観点」のみで、委員会での採決を強行した。原子力基本法の法案は、原発推進を固定化し、電力会社・原子力産業界の救済・延命を「国の責務」としている。法案は、運転延長の認可権限を原子力規制委員会から原発推進の経済産業大臣に移し、危険な老朽原発の60年超え運転を進めようとしている。福島原発事故後に、運転期間は「原則40年」と定められたが、この事故の教訓を捨て去ることは許されない。

 

法案が委員会で可決されても、福島原発事故のあのすさまじい衝撃と悲惨な状況は変わらない。国会議員は今こそ、この現実に向き合わなければならない。

 

さらに、政府の原発推進と歩調を合わせ、関西電力は国内で最も古い高浜1号(48年)を6月に、2号(47年)を7月にも再稼働しようとしている。さらに関電は、高浜3号(38年)と4号(37年)の60年運転に向け、4月25日に原子力規制委員会に原子炉設置変更許可を申請した。法案反対と共に、危険な老朽原発の再稼働を止めていこう。再び事故を繰り返してはならない。

 

明日の衆議院本会議で、採決・可決しようとしている。その後、法案の審議は参議院に移る。全国の運動は連携し、GX原発推進法案に反対する声を一層強めていこう。

 

2023年4月26日 

避難計画を案ずる関西連絡会

(連絡先団体:グリーン・アクション/ 原発なしで暮らしたい丹波の会/ 脱原発はりまアクション/

原発防災を考える兵庫の会/ 美浜の会/ 避難計画を考える滋賀の会)

 

この件の連絡先

グリーン・アクション:京都市左京区田中関田町22-75-103 TEL:075-701-7223

 

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