2020六ヶ所ピースサイクル・ピースメッセージ | 脱原発の日のブログ

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12月8日は1995年、もんじゅが事故を起こして止まった日。この時、核燃料サイクルと全ての原発を白紙から見直すべきだった。そんな想いでつながる市民の情報共有ブログです。内部被ばくを最低限に抑え原発のない未来をつくろう。(脱原発の日実行委員会 Since 2010年10月)

毎年送っている六ヶ所ピースメッセージですが、今年も8/16に、千葉県の吉野さんに託しました。ご報告をいただきましたので、以下、共有します。

 

 

2020六ケ所ピースサイクル、ピースメッセージをお寄せいただきありがとうございました。

 

あきらめないで、再処理工場・核燃料サイクルNOの世論拡大を!

 

その後お元気でお過ごしでしょうか。8月28日、ついに安倍首相が2度目の政権投げ出し、辞任表明が行われました。「安倍政治」の継続を許さない政権交代が求められるところです。

 

 今年も8月14日から24日まで、25回目の六ケ所ピースサイクルが大きな困難の中でも実行されました。東海村行動には、13名の仲間が参加して、いわき市に向かって走る3名の仲間を見送って、東海村役場と東海第二原発を運営している日本原電で申し入れ行動を行いました。

 

 9日間の実走は、地域での交流会をやめて、炎天下の中10名ほどのリレーで六ケ所村に到着しました。

 

 六ヶ所村行動の最終行動は、24日の六ケ所村、日本原燃本社、青森県での申し入れ行動です。みなさまからお預かりしたピースメッセージを各所で冒頭に紹介し、「積極的な政策提言がされているので、しっかり読んでいただきたい」と要請し、メッセージを寄せていただいた市民に各責任者から返事を寄せていただきたいことも強調しました。

 

 今年の要請行動は、8月21日に日本原燃が、「25回目の完工1年延期」を表明した直後だけに、マスコミも従来より多く取材があり、掲載してくれました。ピースサイクルがマスコミに多く紹介さる所は六ケ所行動だけです。六ケ所村(東奥日報、ディリー東北)、日本原燃(ディリー東北)、青森県(NHK,時事通信、陸奥新報)で、NHKは,21時の「ニュースウオッチナイン」でも報道されました。

 

 私たちピースサイクル(申し入れ行動参加者7名)は、25回もの竣工延期を踏まえて、「もはや再処理工場の稼働は不可能であること」「国の政策を信じて再処理工場と核燃料サイクルにしがみついていると青森県が最終処分場になってしまうこと」「村民・県民の命と生活を守るためにも自治体から再処理工場の見直しと核燃料サイクルをやめることを勇気をもって提言すること」を強く要請しました。かつては、こうした要請をすると、「首都圏のために引き受けているのだ」と開き直っていましたが、今では、25回もの竣工延期に「遺憾である」と表現するようになっています。それでも、青森県は「国の国策を信じて進める」と言い切りました。

 

 25年という長い年月、再処理工場の稼働ストップ!核燃料サイクルの見直し!を求めて提言し続けてきたことは意味のあったことだと実感しています。毎年、今年も続けられるか心配しながら継続してきました。それでも継続ができたことは、多くのみなさまから目頭が熱くなるピースメッセージを寄せていただいたことが大きな力となっていると確信しています。本当にありがとうございました。反原発・脱原発の世論のように、再処理工場の稼働ストップ!核燃料サイクル見直しの世論を拡大していきたいと思います。感謝!再見!

 

 2020年8月31日 

 

       ピースサイクル2020全国ネットワーク 共同代表 吉野信次

 

 

 

 六ヶ所再処理工場の新規制基準・適合審査の「合格」に強く抗議します

 

―破綻した核燃料サイクルからただちに撤退を!

 

 

 

原子力規制委員会は六ヶ所再処理工場の新規制基準・適合審査について、7月29日、事業変更を許可しました。

 

しかし、寄れられていたパブコメ のほとんどが反対・疑問の声だったことを忘れてはなりません。

 

ガラス固化技術は未確立で、技術的な課題があることは、繰り返されるアクシデントにより明らかではないでしょうか。

 

 

 

また、市民団体の検証から、プルトニウムの入口/出口の数字は一致せず、100%回収されていないとの指摘がありました。高低レベル廃液などの中に滞留しているかも知れず、一部が気体として放出している可能性もあります。

 

 

 

検証によると2割にあたる920Kgものプルトニウムが不明とされています。

 

地上で最も危険な物質とも言われるプルトニウムの収支について、日本原燃、青森県、六ヶ所村が把握していないとしたら、あるいは把握していても公表していないとすれば、管理能力を問われるばかりか、民主主義社会において、許されないことではないでしょうか。

 

 

 

日本のプルトニウム保持については国際社会、特に東アジアの平和にとって脅威になっています。

 

再処理工場の稼働は、MOX利用の少ない現状の原子力政策計画では、さらに過剰にプルトニウムを生産することになります。

 

もんじゅの運転を前提として成立していた核燃料サイクルは、もんじゅの破綻・廃炉決定とともに撤退すべきです。

 

 

 

核燃料サイクルからの撤退と、再処理工場の停止、原発ゼロを1日も早く決定し、価格も下がり安全・安心な、再生可能エネルギー100%の社会を目指すことが市民社会の願いです。

 

 

 

脱原発の日実行委員会