アジア各国の団体が、放射能汚染水放出に反対(重複ご容赦・拡散歓迎)
台湾の22団体が共同で、5月13日に日本台湾交流協会(大使館に相当)に申し入れと、記者会見を行ない、放射能汚染水の海洋投棄に反対しました。
*Taipei Times
https://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2020/05/14/2003736385
*自由時報
https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/3164137
台湾環境保護聯盟と、フィリピンのNFBM(非核バターン運動)も、
放射能汚染水放出に反対する意見書を、日本経済産業省に提出。
また、韓国の市民放射能監視センターと環境運動連合も12日に記者会見を行ない、声明を発表しました。
*聯合ニュース
下記は、台湾環境保護聯盟の意見書です
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尊敬する日本国経済産業省大臣
貴殿が公示された公聴会およびパブリックコメントによると、福島第一原発の事故後に蓄積された放射能汚染水を海洋に廃棄するそうですが、私たちはそのことに大変驚くとともに、そのような行為に断固として反対します。
私たちは2011年の福島第一原発の爆発と放射性物質の漏洩という不幸な事故に心を痛めるとともに、この悲惨な事故を繰り返さないようにと考えています。ですから、台湾の多くの団体が原発の建設や核エネルギーの使用に反対しています。原発はコントロールや安全性を確保することが難しく、万が一事故が発生した場合の影響は極めて甚大で、現状回復が困難だからです。放射性物質を含む塵や廃水は国境を越えて大気や海を汚染し、海洋生物や海産物、そして土壌や人体の健康に危険をもたらします。多数の人々や社会生活に多大な脅威をもたらします。日本政府がそうした影響の防止と低減に努力されていることは存じあげますが、現実には巨額の財政負担を以てしても、人体やコミュニティへの影響を完全に回避することはできません。
台湾社会、そして政権与党(民主進歩党政権)は、このことを充分に理解する立場から、北海岸(貢寮)で建設されて20数年が経つ第四原発、および運転中の第一、第二、第三原発を(2025年までに)段階的に閉鎖し、「非核地域」に向けた努力を進め、現在のエネルギー政策を「再生エネルギー開発」にシフトしています。これは1986年のソ連のチェルノブイリ原発の事故や福島第一原発の事故から教訓を得たことでもあります。
私たちは、119万立方メートルの汚染水を海洋に廃棄することに反対します。廃水に含まれる放射性物質が海洋生物の体内に取り込まれ、生態系連鎖を通じて、人体に取り込まれる可能性があるからです。この生態系連鎖は広範囲に累積されるものです。もし119万立方メートルもの放射能汚染水が海洋に廃棄されたら、日本近海産の海産物に対する不安は高まり、わたしたちは消費者にボイコットを呼びかけることになるでしょう。改めて海洋廃棄には反対の意を表明します。
台灣環境保護聯盟 敬具
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■パブコメを出そう!(〆切6月15日)※延期になりました!
https://www.foejapan.org/energy/fukushima/200407.html
■Change.orgの国際署名(呼びかけ:原子力資料情報室、ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン、FoE Japan)。日本からも署名できます。海外のみなさまにも広くご紹介ください。(現在、43ヵ国、2785名)
「福島原発事故で発生した汚染水を海に流さないで」
Please do not throw the water generated by the Fukushima Nuclear Disaster into the sea.
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佐藤大介
ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン事務局